スペイン代表がUNLで5連勝、後半ATにB・サラゴサが大仕事…敗れたスイスはリーグB降格決定
UEFAネーションズリーグ(UNL)・グループA4が18日に行われ、スペイン代表とスイス代表が対戦した。 EURO2024王者として参戦した今季のUNLで、スペイン代表は大会2連覇を目指している。ここまで行われたグループA4の戦いでは4勝1分と無敗をキープ。初陣の敵地でのセルビア代表戦こそスコアレスドローで終えたが、以降は4連勝を飾っており、早々と準々決勝進出を決めた。 最終節では、ここまで2分3敗と未勝利が続くスイス代表を、テネリフェの本拠地『エスタディオ・エリオドロ・ロドリゲス・ロペス』に迎える。スペイン代表はキャプテンマークを巻くアルバロ・モラタを筆頭に、ニコ・ウィリアムズやペドリらがスターティングメンバー入り。アイトール・パレデスは“ラ・ロハ”デビューを飾る。一方で、スイス代表のスタメンにはグラニト・ジャカ、リカルド・ロドリゲス、レモ・フロイラーらが並んだ。 試合は立ち上がりからスペイン代表がボールを保持する構図となり、スイス代表はハイラインを敷くコンパクトな陣形で奪いどころを探っていく。非常に堅い試合となり、両者なかなかチャンスを生み出せなかったが、32分にはスペイン代表にビッグチャンスが到来する。 最終ラインからボールを繋いで攻撃の糸口を探ると、自陣右サイドでボールを受けたオスカル・ミンゲサが背後のスペースめがけてロングフィードを送る。抜け出したモラタが見事なファーストタッチでエライ・キュマルトを置き去りにすると、慌てて後ろから対応したR・ロドリゲスが手を使って倒してしまい、スペイン代表にPKが与えられた。キッカーを務めたペドリはゴール左下を狙ったが、ここはGKイボン・ムボゴが鋭い読みを見せてゴールを死守。こぼれ球に反応したN・ウィリアムズは強烈なボレーシュートを放つも、フロイラーがゴールカバーに入ってブロック。それでも、ジェレミ・ピノが“3度目の正直”でこぼれ球を右足で押し込み、スペイン代表が先手を取った。 スペイン代表の1点リードで後半へ折り返すと、スイス代表が反撃に出る。63分、敵陣右サイドで前を向いたジョエル・モンテイロがドリブルをスタート。対峙したアレハンドロ・グリマルドをかわすと、ボックス内でカバーしたパレデスも抜き去り、最後は後半頭からピッチに立っていたGKロベルト・サンチェスの届かないコースへシュートを流し込む。モンテイロの個人技が光り、スイス代表が試合を振り出しに戻した。 だが、スペイン代表も即座に勝ち越しに成功。敵陣左サイドでボールを受けたブライアン・ヒルが中央への折り返しを試みると、1度は阻まれたものの、こぼれ球をスイス代表の選手が見合った隙を見逃さず、自らルーズボールを回収。最後は左足でゴールネットを揺らし、スペイン代表が再び前に出た。 このまま試合は終盤へ向かったが、84分にはスイス代表にビッグチャンスが到来。ボックス内で浮き球を処理しようとしたファビアン・ルイスが、飛び込んできたヴァンサン・シエロを蹴り上げる形となってしまい、スイス代表がPKを獲得。このPKをアンディ・ゼキリがゴール左下に沈め、スイス代表が再び同点に追いついた。 2-2となって後半アディショナルタイムに入ったものの、試合はこのままでは終わらなかった。90+2分、スペイン代表は敵陣右サイドへボールを届けると、ブライアン・サラゴサがドリブルを開始。スピードを上げてボックス内へ侵入すると、見事なタッチで相手のシエロのファウルを誘う。69分からピッチに立つと、得意のドリブルで再三守備陣を切り裂いていたサラゴサが、土壇場でPKを呼び込んだ。 このPKをサラゴサ自身がゴール左下に叩き込み、土壇場でスペイン代表が勝ち越しに成功。試合はこのままタイムアップを迎えた。 スペイン代表は5連勝を達成。5勝1分と無敗でグループA4の戦いを終え、2連覇を目指して来年3月に準々決勝の戦いに臨む。一方、スイス代表は2度追いついたものの、最後の最後に力尽きる形となり、未勝利のままグループA4の戦いが終了。リーグBへの降格が決定した。 【スコア】 スペイン代表 3-2 スイス代表 【得点者】 1-0 32分 ジェレミ・ピノ(スペイン代表) 1-1 63分 ジョエル・モンテイロ(スイス代表) 2-1 68分 ブライアン・ヒル(スペイン代表) 2-2 85分 アンディ・ゼキリ(PK/スイス代表) 3-2 90+3分 ブライアン・サラゴサ(PK/スペイン代表)
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