HSBC、次期CEOは内部候補から指名する方向-関係者
(ブルームバーグ): 英銀HSBCホールディングスは次期最高経営責任者(CEO)を内部候補者から指名する方向に傾いている。ノエル・クインCEOの退任表明に伴い、同行は後任選びに着手した。
事情に詳しい関係者によると、ジョルジュ・エレデリー最高財務責任者(CFO)とウェルス・パーソナルバンキング世界責任者のヌノ・マトス氏が次期CEO候補の最右翼と見られている。これら内部候補と外部の候補者を比較評価するためHSBCは外部の人材会社を起用したと、社内のプロセスを話しているとして匿名を要請した関係者の一部が明らかにした。
次期CEO探しは進行中で、取締役会が別の方向に向かうことも依然あり得ると、関係者は説明した。HSBCの広報担当者はコメントを控えた。
外部から招き入れる場合、その人材は現在在籍する企業で数カ月以上に及ぶ強制的な休暇「ガーデニング休暇」を完了しないと退社できないことが多い。これを考慮すると、CEO交代までの期間の長期化を避けることができる内部候補者には強みがある。タッカー会長は、下期にはプロセスを完了させたいと述べていた。
原題:HSBC Favors Internal Candidates as New CEO Search Gets Underway(抜粋)
--取材協力:Dinesh Nair.
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Harry Wilson, Donal Griffin, Ambereen Choudhury