生シラス、山盛りで味わって 富士市田子の浦「漁協食堂」営業開始
富士市の田子の浦港で1日、「漁協食堂」の今季の営業が始まった。地元住民をはじめ県内外の客が開店前から行列を作り、山盛りの生シラスなどを堪能した。12月28日までの予定。 国の地理的表示(GI)保護制度に登録された「田子の浦しらす」を漁港の吹き抜けで提供する人気施設。新型コロナ禍が明けた昨季は前年比8千人増となる約7万1千人が訪れたが、不漁の影響で12月の営業終了を1週間ほど早めた。漁協によると、今季は3月21日の初漁以降の水揚げは安定しているという。 初日は生シラスの丼や、しょうゆだれに漬け込んだシラスと卵の黄身を乗せた「赤富士丼」を買い求める客が多く見られた。仕入れの状況によって通常の3倍のシラスを乗せる「日本一丼」も販売した。埼玉県から家族で訪れた会社員福田裕也さん(36)は「インターネットで知って来てみようと思った。大きめの生シラスがご飯にぴったり」と満足げに話した。 営業時間は午前10時半から午後1時半。なくなり次第終了する。施設内では7月15日まで、シラスへの愛情を川柳で募集するコンテストも実施している。
静岡新聞社