シンボルフラッグで魅力アップ 伊達市霊山町掛田地区 東京芸大大学院生と連携
伊達市霊山町の掛田自治協議会(大友靖子会長)は、掛田地区の魅力向上を目的に、東京芸大大学院生と連携してシンボルフラッグを制作した。 県の大学生の力を活用した集落復興支援事業として令和4(2022)年度からスタートし、同大学院の学生11人が参画した。掛田地区を丹念に歩いて「住民自ら楽しむことができれば街の魅力につながる」と発案し役員らと協議を重ねた。掛田地区の「かけ」と、住民とのつながりを意図した「まる」をかけ、掛田をにぎやかにする「かけまるプロジェクト」を立ち上げた。 住民や市内の掛田小、霊山中、伊達高の児童生徒が協力し、笑顔あふれるイラストなど思い思いの「まる」を描いた。寄せられた約500の「まる」を使って学生らが2種類のフラッグをデザインした。同地区には復元された路面電車があり、そのボディーカラーをイメージしたシンボルフラッグが完成した。大友会長は「地域住民が楽しみながら街に出かけるきっかけにしたい」と語った。
10日、自治協議会員や霊山ライオンズクラブ(LC)会員らが、町内商店街の70本の街路灯にシンボルフラッグの取り付け作業を行った。同大学院生の福沢佑哉さん(25)と有馬彩創(さいぞう)さん(25)も協力した。福沢さんらは「路面電車などの地域資源や住民とのつながりをカタチにできた」と振り返った。2人は17日に福島市で開かれる同事業の発表会に臨み、内堀雅雄知事らに今回の取り組みを報告する。 2人を含む学生11人は、郡山市出身のクリエーティブディレクター箭内道彦さんが教授を務める同大の研究室に所属し、デザインや映像制作などを学んでいる。