【ユリス・ナルダン】リサイクル素材をケースやストラップに使用したサスティナブルな次世代のタイムピースをリリース
独立系マニュファクチュールを代表するウオッチブランド【ユリス・ナルダン(ULYSSE NARDIN)】が最新モデルを発表。サスティナブルな取り組みから誕生した「ダイバー ネット」コレクションに新たに2モデルが加わった。価格は「ダイバー ネット OPS」が209万円(税込)、「ダイバー X スケルトン OPS」が434万5000円(税込)となる。 【関連画像】バリエーション違いを紹介
環境に対する責任感を高めるユリス・ナルダン
2020年にコンセプトウォッチとして誕生した「ダイバー ネット」は、メゾンの革新的なスピリットとサステナビリティ活動を体現するものだ。近年、ユリス・ナルダンは環境に対する責任の意識をさらに高めており、専門知識を有する環境保護団体やハイテク・スタートアップ企業と協力し、画期的な素材や技術を開発している。今回、発表された「ダイバー ネット OPS」と「ダイバー X スケルトン OPS」も、これらの取り組みを反映し、サスティナブルなアプローチを加速させた次世代のタイムピースといえる。
ハイテク素材のカーボニウム®をケースの一部に使用
「ダイバー ネット OPS」は、トーンの異なる2種類のカーキグリーン文字盤を展開。ボリューム感のある44mm径のケースは、95%がリサイクルされたステンレススチールを用いており、さらにサイドパーツとケースバックには、漁網をアップサイクルして作られたポリアミドのナイロ®を60%使用。残りの40%は最先端の航空機の翼や胴体にも使用されるカーボンファイバーで作られ、高い強度と軽さを併せ持つハイテク素材、カーボニウム®が使われている。このカーボニウム®という素材は航空機の製造工程で発生する端材を再利用したもので、他の炭素複合材料と比較した場合、環境への負荷を40%削減する利点もある。また、直径わずか7μmの炭素繊維が形成する有機的な模様も特徴となり、カーボニウム®を用いた逆回転防止ベゼルでは、大理石のような美しいマーブル柄を楽しむことができる。
自社製の自動巻きキャリバーUN-118搭載
タフな環境を想起させるサンドブラスト仕上げの文字盤には、サテン仕上げの大きなXの文字がエンボス加工され、12時位置にパワーリザーブ表示、6時位置にはスモールセコンドをレイアウト。「ダイバー ネット OPS」には、60時間のパワーリザーブと300メートルの防水性能を備えた自社製の自動巻きムーブメント、キャリバーUN-118を内蔵。ヒゲゼンマイは最先端素材であるシリコンで作られ、脱進機にはシリコンにダイヤモンドをコーティングした特許取得の超ハイテク素材、DiamonSilが施されており、高い精度と優れた耐久性を実現したムーブメントとなる。また、文字盤のカラーによってストラップのデザインも異なり、漁網のリサイクル素材を部分的に使用しているファブリック製ストラップと、ブランド名が描かれたブラックセラミック製のプレートを備えるラバーストラップをそれぞれ装備。全く別モデルのような仕上がりとなっており、購入時のチョイスは大いに悩むところであろう。