テイラー・スウィフトのブラジル公演で観客が死亡 気温59℃を超える中、運営会社は「水の持ち込み禁止」
ワールドツアー「The Eras」の中南米公演中のテイラー・スウィフト。現地時間11月17日(金)にはブラジルのリオ・デ・ジャネイロでコンサートを行ったが、ファンが心臓発作で亡くなるというショッキングな出来事があった。 【写真】私服からレッドカーペットまで! 永遠の歌姫テイラー・スウィフトのスタイル遍歴135
報道によるとファンは23歳の女性、アナ・クララ・ベネヴィデス・マチャド。直接関係があるかはまだ判明していないが、雑誌『バラエティ』の報道によるとこの日のリオの気温は熱波の影響で59.3℃まで上がったという。水分摂取は必須だが、観客たちはセキュリティの問題からコンサート会場に液体の入ったボトルを持ち込むことができなかった。そのため脱水症状を起こす人が続出。コンサート前および最中に1,000人近いファンが脱水症状で倒れたと報じられている。マチャドもコンサートが始まった直後に気分が悪くなり会場の救護所へ。その後病院に運ばれたが、そこで死亡が確認された。
テイラーはこの悲しいニュースにSNSで声明を発表。「このメッセージを書いていることが信じられませんが、今夜の公演の前にあるファンが亡くなったとお伝えしなくてはならないことに打ちひしがれています。どれほど打ちのめされているか言葉にすることはできません。私が知っていることは彼女がとても美しく、若かったということだけです」とコメントした。続けて「ステージではこのことは話しません。話そうとすると悲しみに押しつぶされそうになるから。私は彼女の死を深く感じ、彼女の家族と友人のために祈っています。このツアーをブラジルで開催すると決めたとき、このようなことが起きるとは思ってもみませんでした」。
翌18日(土)にテイラーはその日の公演の延期を決定、SNSでメッセージを発表した。「スタジアムの楽屋でこれを書いてます。気温が危険なほど高いため今夜の公演を延期することを決定しました。ファン、仲間のパフォーマー、スタッフの安全と幸福を第一に考えなくてはならないし、これからもそれは変わりません」とコメントしている。 報道によると金曜日の公演で観客たちが倒れていることに気がついたテイラーはパフォーマンスを中断、観客たちにミネラルウォーターのボトルを配布するようスタッフに指示していた。ファンやマスコミの間からは水の持ち込みを禁止した運営会社に対する批判の声も上がっている。