「ヒョンデ・インスター」が日本上陸 全長3830mmのコンパクトBEV【東京オートサロン2025】
ヒョンデ モビリティー ジャパンは2025年1月10日、千葉・幕張メッセで開幕した東京オートサロン2025(会期:1月12日まで)で新型の小型電気自動車(BEV)「INSTER(インスター)」を日本初公開。同日から予約注文受け付けを開始した。 【特集】東京オートサロン2025の記事一覧 インスターは2024年6月に韓国・釜山モビリティーショーで世界初公開されたモデルで、韓国をはじめヨーロッパ各国ではすでに販売が始まっている。ヒョンデは2022年2月の日本再参入から水素燃料電池車の「ネッソ」とBEVの「アイオニック5」「コナ」「アイオニック5 N」を販売しており、新たに加わるインスターはヒョンデで最も小さなBEVとなる。 全長3830mm、全幅1610mmというコンパクトなサイズだが、全高は1615mmでSUVライクなフォルム。日本の交通環境でも扱いやすい大きさながら、十分な室内空間を確保したという。前後のLEDランプは丸型を採用し、親しみやすいデザインに。ヒョンデのBEVに共通するピクセルグラフィックをフロントウインカーなどに採用し、ブランドの統一感をアピールしている。 乗車定員は4人で、すべての乗員の快適性を追求。前席にはコラムタイプの電子制御式シフトレバーとベンチシートを採用し、センターコンソールまわりをすっきりさせた開放的なコックピットに。ダッシュボードには、10.25インチの高解像度メータークラスターとナビゲーションの2つの大画面ディスプレイを配した。後席にも余裕のある足元スペースを確保してリラックスできる空間を実現したという。後席はリクライニングとスライドもできるほか、前後席ともにフルフォールディングが可能となっており、多彩なシートアレンジが自慢だ。 駆動方式はFWDで、モーターは最高出力85kw(115.6PS)、最大トルク147N・mを発生。搭載される駆動用バッテリーの容量は、グレードにより42kWhまたは49kWh。一充電航続距離は最大で370km(欧州仕様車。WLTPモードによる測定)を確保した。電力を外部機器にも使用できる「V2L」機能が全グレードに標準装備されている。 先進安全装備と運転支援システムでは、最新の運転・駐車支援システム「ヒョンデスマートセンス」を搭載。高速道路で前方車両との車間距離を維持する「高速道路ドライビングアシスト」や周囲の状況をモニターに表示する「サラウンドビューモニター」などが使える。「ぺダル踏み間違いセーフティーアシスト」はヒョンデ車として初採用の機能だ。 ヒョンデ・インスターのラインナップと価格は以下のとおり。 ・カジュアル:284万9000円 ・ボヤージュ:335万5000円 ・ラウンジ:357万5000円 (文=鈴木真人)
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