イスラエルのラファ空爆でも、追加の武器供与停止に至らず-米政府
(ブルームバーグ): ホワイトハウスは28日、イスラエルがパレスチナ自治区ガザ南部ラファの避難民密集地域で26日空爆を行い、数十人の犠牲者が出たことは悲惨な出来事だとしつつも、バイデン大統領が同国への追加の武器供与をストップするには至らないとの立場を示した。
米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は「26日の空爆の結果として、特に話すべき政策変更はない」と記者団に語った。イスラエルのネタニヤフ首相は国会での演説で「悲劇的な過ち」と述べていた。
カービー氏は、米国としてこの空爆を巡るイスラエルの調査を見守り、同国が教訓を得るよう期待しているとする一方、何らかの結果を伴うことになると同国に警告してきた大規模軍事作戦ではなかったとの認識を示した。
その上で、「米国はラファでの本格的な地上作戦を支持しておらず、今後も支持することはなく、この点は非常に一貫した立場だ」とし、「そのようなことが起きれば、支援面で別の判断を下さなければならなくなるだろうと大統領は明言している」と話した。
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原題:White House Says Israel’s Rafah Strike Doesn’t Cross Red Line(抜粋)
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Josh Wingrove