宮沢りえ×佐藤二朗『そのいのち』メインビジュアル公開 新キャストのコメントも到着
宮沢りえが主演を務める『そのいのち』のメインビジュアルが公開された。 本作は、佐藤二朗がミュージシャン・中村佳穂の楽曲「そのいのち」にインスパイアされ、12年ぶりに書き下ろした新作戯曲。介護ヘルパーとして働く山田里見(宮沢)と、彼女の雇い主で障がいを持った相馬花とその夫・和清(佐藤)は穏やかな日々を過ごしていたが、あることをきっかけにその穏やかな関係が徐々に狂い始めていく。「持つ者」と「持たざる者」の間にある埋めようのない「溝」。それを前にした時に、3人が選んだ衝撃の結末とは――。 また新キャストとして、相馬花役を第30回日本映画批評家大賞 新人女優賞、第75回毎日映画コンクール スポニチグランプリ新人賞を受賞し、2020年公開の映画『37セカンズ』で主演を務めた佳山明、NHKドラマ『真ん中のふたり』の主演を務め、5月にNHKで放送された土曜ドラマ『パーセント』に出演し注目を集める上甲にかがWキャストで演じることが決定。そのほか、鈴木福の弟で、ドラマやバラエティなどで活躍している鈴木楽をはじめ、今藤洋子、本間剛が出演する。 併せて佐藤、佳山、上甲によるコメントが到着した。『そのいのち』は、2024年11月9日(土) から17日(日) に東京・世田谷パブリックシアター、11月22日(金) から24日(日) に兵庫・兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール、11月28日(木) に宮城・東京エレクトロンホール宮城で上演される。 ■佐藤二朗(相馬和清役・脚本)コメント 最初はハンディキャップを持たぬ女優さんにお願いするつもりだった。なのに、佳山さん、上甲さんにオファーした理由はいくつもある。 差別なく共生できる世界を?社会的意義?負を力に変えて欲しい?彼女たちの「演技をしたい」という熱に心が動いた? 全部、その通り。しかし、どの理由よりも強い理由がある。 「作品のために」。 荒波、承知。しかし座組全員一丸となり、この荒波を乗り越えたい。車椅子のふたりとともに。 「作品のために」。 きっと僕らの存在価値は、そこにのみ宿る。 ■佳山明(相馬花役)コメント この作品に参加させていただけること、すてきな方々とご一緒させていただけること、大変光栄に思います。 “いのち”というメッセージに魅了されました。 みなさまの助けをお借りして、ほんのわずかでも灯りとなりますよう、<相馬花>を一生懸命生きたいと思います。 ■上甲にか(相馬花役)コメント 今、とてもドキドキしています。二朗さんから頂いた脚本で、私は相馬花と出会いました。この物語から戸惑いを覚えたことは事実です。しかし、確かに生きている花を前に迷いはありません。全身全霊で花とともにいのちを燃やしていこうと思います。そしてこの舞台は私自身にとって、人生最大の挑戦です。宮沢りえさんをはじめとする共演者の方々と、「そのいのち」に誠心誠意向き合ってまいります。どうぞよろしくお願いいたします。 【あらすじ】 マンションのキッチンで煙草を吹かす至って平凡な女性、山田里見(56)。彼女は介護ヘルパーである。新たな雇い主である相馬花(24)は障がいを持っている。花は動物ライターの夫・和清(45)とペットのウサギ「スケキヨ」と一緒に暮らしていた。要介助の妻と歳の差夫の関係はどこか奇妙ながらも幸せそうに見えた。 ある日、花の母・瑠依(44)とその再婚相手の悟(42)、息子の圭祐(10)が訪ねてくる。上辺は取り繕っていても実の親からも、世間からも見放されている花にシンパシーを感じていく里見。優しい時間の中で、花も徐々に里見や和清に自分の気持ちを吐露していく。しかしある出来事をきっかけに、穏やかだった3人の関係が徐々に狂い始めていく。そしてその先にあった驚愕の秘密……。浮かび上がる「持つ者」と「持たざる者」の間にある埋めようのない「溝」。それを前にした時に、3人が選んだ衝撃の結末とは……。 <公演情報> 『そのいのち』 出演:宮沢りえ、佐藤二朗、佳山明(Wキャスト)、上甲にか(Wキャスト)、鈴木楽(Wキャスト)、工藤凌士(Wキャスト)、今藤洋子、本間剛 ほか 脚本:佐藤二朗 演出:堤泰之 【東京公演】 日程:2024年11月9日(土)~17日(日) 会場:世田谷パブリックシアター 【兵庫公演】 日程:2024年11月22日(金) ~24日(日) 会場:兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール 【宮城公演】 日程:2024年11月28日(木) 会場:東京エレクトロンホール宮城