ハリケーン「ミルトン」、米銀大手の拠点があるビジネス中心地直撃も
(ブルームバーグ): ハリケーン「ミルトン」は、フロリダ州の活気あふれるタンパ湾地域に壊滅的な打撃を与える恐れがある。住民や企業がハリケーン「ヘリーン」の影響から立ち直り始める中、1世紀ぶりの直撃となる可能性がある。
タンパ、セントピーターズバーグ、クリアウォーターなどの都市を含むこの地域には、300万人余りが暮らし、主要米軍基地、フロリダ州最大の港湾、年間数千万人の観光客が訪れるビーチ、5万人近い学生が学ぶ州立大学も存在する。
また、ここはフロリダ州のビジネスの中心地でもある。同州で事業を拡大しているJPモルガン・チェースのタンパの従業員数は約6000人。また、シティグループなど他の米銀大手もこの地域に従業員を抱える。また、テクノロジー企業のジェイビル、投資会社のレイモンド・ジェームズ・ファイナンシャル、飲食店経営のブルーミン・ブランズなど、さまざまな企業が本拠を構えている。
ハリケーンへの備えは最終段階に入った。ミルトンは大型で、上陸する場所にかかわらず深刻な影響をもたらす可能性が高いと、気象予報士は強調している。
原題:Hurricane Milton Is About to End Tampa’s Century of Good Luck (1)(抜粋)
--取材協力:Hannah Levitt.
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Lauren Rosenthal, Michael Smith, Claire Ballentine