引用元：VERY

知性のある上品なファッションと聡明なキャラクターで人気の内田恭子さん。VERY NaVYで、彼女が愛する「モノ、コト、場所」を通じてその“審美眼と価値観”を知るエッセイ連載。今回はバレンシアガのデニムジャケットのお話です。

【内田恭子さんのmy LEGEND】バレンシアガのデニムジャケット

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ふと考えたら、ここ数年私はちっとも洋服をショップで買っていないなと。ショップに行くのは海外に行った時くらいか。日本にいるとなんだかんだやることに追われていて、洋服をゆっくりと見にいく余裕がない。今や新宿伊勢丹に行っても地下の食品売場に直行直帰だし。 そんなわけで海外のショッピングサイトはNetflixと同じくらい私にとって癒しの場であるのです。サイズとか大丈夫なの?とよく聞かれるけれど、自分が普段から着ているブランドであれば大丈夫だし、大手のサイトは大抵の場合はfree returnだから問題なし。DHLに連絡すれば、すぐに集荷に来てくれるから、外国も近くなったねー。しかもサイトによって、微妙に値段やセールの時期が違うから、色々と見比べてみるのもまた楽しいのです。 ネットショッピングの素晴らしいところは時間も場所も選ばないところ。夜中でもふと見始めたら、はい、もう止まらない（笑）。とりあえず気になるものはショッピングカートに入れておいて、また後日ゆっくりと吟味する。そうこうしているうちに、いつの間にかショッピングカートはいっぱいになっていたりするんだけれど。 今回のBALENCIAGAのデニムジャケットもやっぱりネットショッピング。終日イベントの仕事が入っていた日に、控え室での空き時間が暇だねえ、なんて話していた時。ふと長年のお付き合いであるスタイリスト“ひめ”が着ていたデニムジャケットに目が留まり……。「ね、それどこの？」から始まり、「サイズは？」「私でもいけるかな？」なんて話に発展し、気がつけば2人してあーだこーだとショッピングタイムに突入。結果、「今日のギャラがデニムジャケットだねー」なんてことになりまして。 カジュアルになりすぎるかもと一瞬思ってしまうオーバーサイズのデニムジャケットだけれども、いい意味で裏切ってくれる。綺麗めな格好ほど、その登場頻度が高くなり、ファッションの幅を広めてくれる。後日談として、これを着ている私を見た友人が、またその場でネットショッピングで同じジャケットを買うという（笑）。衝動買いには気をつけよう。