世界3位アルカラス「フォアハンドを打つのが少し怖い」全仏OPへ不安残す<男子テニス>
全仏オープン
26日に開幕するテニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)に第3シードとして出場する男子テニスで世界ランク3位のC・アルカラス(スペイン)は24日、記者会見に登場。負傷した右前腕の状態について言及し「フォアハンドを100パーセントで打つのが少し怖い」と明かした。 【錦織 圭、アルカラス、ジョコビッチら全仏OP組合せ】 21歳のアルカラスは今季、3月のBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)で2連覇を達成しツアー通算13勝目を飾った。しかし、マイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)で準々決勝敗退となると、その後の2大会を右前腕の負傷により欠場。 不安の残るなか出場したムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)には3連覇をかけ出場するも準々決勝で敗退。そして前週行われたBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)はまたしても右前腕の負傷により欠場を余儀なくされた。 そのアルカラスは今回、全仏オープンを前に会見に登場し「まあ、調子はいいよ。ここでの練習、そして家での練習、どれもかなり良かった。調子はどんどん良くなっている。少なくとも、痛みなく練習し、ボールを打つことができている。それは僕にとって本当にいいことだね。ここローラン・ギャロスで試合をするのが楽しみだよ」とコメント。 「正直、思ったほど試合数も多くない中でこの大会に来ているけど練習に集中している。良い練習ができているよ。リズムが掴めてきた。練習で自信をつけることは本当に大事なことだと思うし、自分の100パーセント、高いレベルに達するためにはそれほど多くの試合は必要ないと思う」 「だから、今週ここにいると本当に高いレベルでの初戦に向けて準備ができていると感じる。それで、どうなるか見てみよう。でも、僕にとって本当にいい試合になると信じている」 また、右前腕のどこが悪かったのか、今、その影響が残っているかについて次のように明かした。 「信じてもらえないだろうけど右腕に何があるのか正確には知らないんだ(笑)。検査をするとき、ドクターやチームと話をするとき、前腕に何があるのか説明されるんだ。でも、彼らの言うことには耳を傾けるけど、それは忘れて、ただドクターやチームのアドバイスに集中する。それだけだ」 「覚えているのは深刻なことにはならない、それほど時間はかからないと言われたことだ。コートに入ったときの練習では痛みを感じなかった。でも、フォアハンドを打つときはまだ考え込んでいる。たぶん、フォアハンドを100パーセントで打つのが少し怖いんだと思う。だから、最初の試合では変えなければならないけど、集中していること、痛みを感じていないこと、そのすべてが大事だと思う」 昨年大会で最高成績となる4強入りを果たしているアルカラス。今大会の1回戦ではラッキールーザーで本戦入りした世界ランク107位のJ・J・ウルフ(アメリカ)と対戦する。
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