トヨタとBMWはともに大幅減益…進化する中国EV市場の最新の犠牲者に(海外)
トヨタとBMWはともに大幅な減益を報告した。 両社とも、中国における売り上げ減少に直面している。 中国のEV大手、BYDなどが海外自動車メーカーを締め出し、プレミアム市場へとますます進出している。 中国の電気自動車(EV)大手が台頭し、世界最大の自動車市場の中国で海外自動車メーカーにプレッシャーをかけている。 トヨタとBMWは2024年11月6日、第2四半期の減益を報告した。中国での売り上げは両社ともに低迷している。BYDなど地元自動車メーカーとの競争が熾烈になっているためだ。 トヨタの第2四半期の連結最終利益は5737億円で、前年同期比で約1兆2800億円減となった。同社は、中国および日本の市場における売り上げ減少に直面している。10月に発表されたトヨタのデータによると、日本における今年最初の9カ月の販売台数は、約17%減だった。 一方、中国では、トヨタはBYDのような地元EV大手との、熾烈な競争に直面している。手頃な価格帯のEVによってBYDは急速に海外企業から市場シェアを奪っている。中国における同期間の販売台数は10%強ダウンしており、トヨタは「激化する価格競争」など、「市場の厳しい状況」のためとしている。 一方、ヨーロッパの高級自動車メーカー、BMWも、中国での低迷とリコールに直面してきた。 BMWグループは、第3四半期の税込み利益が、前年比で80%近く落ちたと11月6日の決算報告で述べた。 BMWは以前、ブレーキ・システムの不具合で、150万台以上をリコールした後に業績を下方修正していた。第3四半期の中国における販売台数は30%減だった。 同じドイツのメルセデス(Mercedes)やアウディ(Audi)といった競合他社と同じように、BMWは中国における高級車需要の失速に打撃を受けている。また、地元競合他社からのプレッシャーにも直面している。
Tom Carter