【箱根駅伝】新記録での往路制した青学大「負けるか!という強い気持ちで走れた」選手たちが喜び語る
◇第100回東京箱根間往復大学駅伝競走(2024年1月2日往路・3日復路) 第100回を迎えた箱根駅伝。青山学院大が2年ぶりとなる往路制覇を5時間18分13秒の新記録で成し遂げました。 【画像】往路優勝を果たした青山学院大学の5区若林宏樹選手がフィニッシュする瞬間 1区は駒澤大の篠原倖太朗選手が、この区間歴代2位のタイムで快走。それでも2年生の荒巻朋熙選手は、中盤まで果敢に先頭へ食らいつき、トップと35秒差の9位でタスキを渡しました。 すると、2区を走る2年生の黒田朝日選手がその流れを加速させます。1時間06分06秒の大学記録をマーク。先頭を走る駒澤大学の鈴木芽吹選手を13秒上回る区間賞の走りで、7人抜きのごぼう抜きをみせます。 2位で受け取った太田蒼生選手は、駒澤大の佐藤圭汰選手を8キロ手前でとらえ、その後は10キロ以上並走。それでも残り約3キロ付近で引き離し、区間賞の走りで首位を奪取します。 4区では、雨が降りしきる中で4年生の佐藤一世選手も快走。青山学院大が3連続区間賞で主導権を完璧に握ると、昨年は直前の体調不良で出走できなかった5区の3年生・若林宏樹選手は、区間記録を超えるタイムをマーク。区間2位の快走で山上りの5区を駆け抜け、往路優勝のフィニッシュテープをきりました。 ▽以下、往路優勝インタビューでのコメント 1区 区間9位 荒巻朋熙選手(2年) 「(トップ差)20秒以内でタスキを渡すことを目標にしていたので、ちょっとそれには届かなかったが、最後2キロ苦しくなった中で今まで支えてくださった4年生、特にキャプテン・副キャプテンのことを思い出してぎりぎり粘ることができたのでよかった」 2区 区間1位 黒田朝日選手(2年) 「本当に前だけを追って、ラスト3キロから上りもしっかり上がることができて、理想の走りができたんじゃないかと思う。次の3区に1秒でも多く縮めて渡そうと思って、最後まで振り絞れた」 3区 区間1位 太田蒼生選手(3年) 「1、2区の後輩たちがすごくいい位置で持ってきてくれたので、あとは僕の仕事をするだけだと思って走った。(駒澤大の佐藤選手との)競り合いはすごく楽しんで走れましたが、すごくきつさもあって、『負けてたまるか大作戦』の通り、負けるか!という強い気持ちで走れました」 5区 区間2位 若林宏樹選手(3年) 「雨の中のレースでかなり気温が低くて寒かったが、皆さんの応援のおかげでなんとか走りきることができた。昨年体調不良で走れず、チームに迷惑をかけてしまったので、その挽回を意識して走ったし、結果的にゴールテープを切ることができてよかった」