【JFA宮本恒靖会長】今の日本代表の課題は『選手層』と指摘「どこか突き抜けた選手がいないと」 W杯優勝は「力や歴史を積み上げてたどり着くもの」【KICK OFF! KANSAI】
JFA=日本サッカー協会の宮本恒靖会長がゲストで登場。VTRでは、同志社大学を卒業した宮本会長と同じく関西の名門大学を卒業した京都サンガF.C.のMF川崎颯太選手が出演し、将来のワールドカップについて質問した。日本が優勝するために必要なことを問われると、課題は「選手層」と回答。また、番組MCの元日本代表FW大久保嘉人さんのような選手が出てくると「優勝へ近づく」と断言し、その真意も明かした。 ▼京都サンガF.C.の川崎颯太選手からW杯制覇に向けて日本の「課題」について質問 関西のサッカー情報を中心に扱うMBSのJリーグ応援番組『KICK OFF! KANSAI』。11月3日の放送では日本サッカー協会の宮本恒靖会長がゲスト出演した。 ガンバ大阪でプロキャリアをスタートさせた宮本会長は、オーストリアの強豪ザルツブルクを経てヴィッセル神戸でもプレー。日本代表の元主将でワールドカップにも2度出場した。そして今年からJFAの新会長に就任。そんななか、『KICK OFF! KANSAI』は宮本会長にインタビュー。さらに、立命館大学を卒業した京都サンガF.C.の主将・MF川崎颯太選手からは、“文武両道の先輩”に対して将来のワールドカップについて質問が飛んだ。 川崎選手はパリ五輪代表で、大学とプロサッカー選手の両立が「本当に大変だった」と吐露。そのなか「宮本さんは僕以上に大変だったと思う。両立の苦労を知っているからこそ尊敬できるし、自分のお手本、ロールモデルかなと思っています」と会長の存在に助けられたようだ。 そんな川崎選手からの質問は「日本がワールドカップで勝つという目標があると思うが、そこに向かっていま足りないものは何なのか聞きたい」と、これからの日本を担う選手として最も気になるところと言っても過言ではないもの。JFAは2050年までにもう一度日本でワールドカップを開催し、優勝するという目標を掲げている。宮本会長は「一気に行くものではない。サッカーの力や歴史を積み上げてワールドカップ優勝にたどり着くものだと思っている。(課題は)選手層だと思っているので、そこは(日本代表監督の)森保さんは2チームを作れる選手層にしていきたいと言って戦っているから、そこを本大会で表現してほしい」と話した。 森保一監督率いる日本代表は、北中米ワールドカップアジア最終予選を戦っていて、ここまで3勝1分。負けられない最終予選に入ってからは大きく先発メンバーを変更せずに戦っている。ただ、森保ジャパンは先発の座を争うだけでなく、90分を通してピッチに立った全員が戦い抜くことを意思統一している。ベンチメンバーの層の厚さ、激しい競争も戦術の一環となっている。 大久保さんも「個の力だけが伸びれば優勝できる」と断言。宮本会長も「嘉人みたいな選手がいっぱい出てきたら優勝へ近づくと思う。大変なこともあるけど(笑)、どこか突き抜けた選手がいないと。感情をあらわにする選手が減っている。お客さんにとっても面白いと思う」と、課題を指摘していた。 (MBS「KICK OFF! KANSAI」日曜深夜1:05-1:35放送 2024年11月3日(日)収録より)
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