（写真：PHILE WEB）

1か月を超えるベータテストを経て、iOS 17.4がiPhoneユーザーに向けてリリースされた。最も大きな変更は、EU圏を対象とするもので、サードパーティのアプリストアの導入やApp Storeを介しない支払いを利用したり、デフォルトブラウザーを選択することができるようになる。それ以外の国や地域においては、以下のような機能が追加更新される。 【画像】キノコ、不死鳥、ライム、切れた鎖など様々な新絵文字が追加！ ■絵文字の追加 キノコ、不死鳥、ライム、切れた鎖、首を振っている顔など、入力できる絵文字がいくつか新しく追加される。また18種類の人物に関連する絵文字などで左右反転した絵柄が追加される。下の画像はEmojipediaより。 ■PodcastやApple Musicにも新機能 英語、スペイン語、フランス語、およびドイツ語のPodcastでは文字起こし機能が追加され、音声とともにテキストが表示可能になる。またエピソード内容をテキストで読んだり、キーワードでの検索、タップした位置への再生ジャンプ機能、テキストサイズ変更、コントラスト調整、VoiceOverといった機能が利用可能になる。 そのほか、Apple Musicプレイリストやライブラリー、Apple Music Classicalに音楽認識で発見した局を追加する機能も追加。また、Siriが対応する言語で受信したメッセージを読み上げる機能、iPhone 15およびiPhone 15 Proで「設定」のなかの「バッテリーの状態」にバッテリーの充放電回数、製造日、および最初の使用日を表示する機能などが追加される。 またSafariでブラウジングする際、お気に入りバーにウェブサイトのアイコンのみを表示するオプションも追加される。 不具合の修正としては、デュアルSIMを使用する場合に、メッセージの送信先グループに表示される電話番号が主回線から副回線に変更される問題や、「探す」アプリで連絡先の写真が空白になってしまう問題などが修正される。 セキュリティ関連では、iOS 17.3で追加された「設定」から「Face IDとパスコード」を開いた先の「盗難デバイスの保護」において、すべての場所でセキュリティを強化可能にするオプションが用意される。 なお、iOS 17.4およびiPadOS 17.4では、ゼロデイ脆弱性を含む4件のセキュリティ修正も含まれている。ゼロデイ脆弱性については、すでに悪用されたとの報告もあるとのことなので、手動でiOSのアップデートをしている人は、早めにiOS 17.4を導入しておくのが安心だ。