【岩手競馬】金杯みどころ…マツリダマスラオなど
注目の2歳戦
第49回金杯(M2)が12月30日に水沢競馬場で開催される。2歳・ダート1600m、発走時間は17時00分。 金杯の創設は1975年。当初はアラブ2歳重賞でしたが、2000年に一度サラブレッド2歳重賞で実施。翌年から3歳サラブレッド重賞へ変更。2005年から再び2歳シーズンの重賞へ移行し、年明け1月第1週に行われていましたが、昨年度から開催日程の変更により12月30日に実施。今年は2歳最優秀馬の座にも直結するメンバー構成となった。 【注目馬情報】 ・マツリダマスラオ(牡2・水沢・菅原勲) デビュー2戦目を快勝し、ダート変更の重賞・若鮎賞2着を確保。ひと頃はレースに集中できず凡走した時期もありましたが、重賞・若駒賞で、直線でインを鋭く突いて快勝。続く重賞・南部駒賞は北海道勢が上位を独占しましたが、地元最先着4着で面目躍如。精神面での成長が目覚ましく、重賞2勝目に王手をかけました。 ・レイヴオン(牡2・水沢・伊藤和忍) 門別1000m・新馬戦を快勝。重賞経験もあり、ほかに2着2回から転入。初戦で1番人気に支持されましたが、1コーナーでブレーキがかかるアクシデントがあったため4着。不本意な結果に終わりましたが、初コースが大きく影響した印象。コース2度目ならエンジン全開。あっさり首位奪取まで十分考えられます。 ・ラヴェイ(牡2・盛岡・小西重征) レイヴオンと同じく門別1000m・新馬戦を勝ち上がり、JRA札幌・クローバー賞8着から岩手入り。初戦2着でしたが、以降は苦戦続き。しかし前回快勝で軌道修正に成功し、弾みついて重賞制覇のシーンまで。 ・ミヤギヴォイジャー(牡2・水沢・菅原勲) 盛岡は5戦して2着1回が最高に対し、地元水沢は4戦3勝2着1回。コースが替わった前走も鮮やかな逃げ切りを決めました。今回と同じ水沢1600m戦を実際に勝っていることが何よりも強みとなります。 ・キングオブワールド(牡2・水沢・板垣吉則) 初勝利まで8戦を要しましたが、実戦を使われながら安定感を増して、門別で1勝2着3回3着5回。初戦の重賞・寒菊賞取り止めのため今回が岩手初戦ですが、激戦区で上位争いを演じてきた実績がモノを言いそうです。 ・ブルードプリュス(牝2・水沢・板垣吉則) シルバーステート産駒の良血馬で大井・新馬戦タイム差なし2着から転入後、4戦2勝3着1回。重賞・プリンセスカップは相手も強く9着に終わりましたが、地元同士の戦いに戻れば巻き返し必至。 ・マルケイロジャー(牡2・水沢・石川栄) 相手なりに駆ける堅実さを身上として3勝2着1回3着2回。デビューからすべて入着を果たしています。重賞初挑戦の若駒賞でも3着を確保。メンバーは強化されましたが、マークが欠かせません。
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