都市・地域再生等利用区域に指定された場所

　東北地方整備局は２１日、福島県三春町の三春ダム周辺の約３ヘクタールを「都市・地域再生等利用区域（河川のオープン化）」に指定した。指定は県内で初、東北で３番目。町は区域内に公設民営のキャンプ場設置を目指す。 　河川周辺の敷地使用は治水面や安全面などを考慮し、原則として市町村などに許可されているが、地元の合意が得られた場合、条件を緩和し、営業活動を行う民間でも使えるようにする。 　町は、三春ダム近くにアウトドア用品メーカー「モンベル」の直営店「モンベルストア」建設を公設民営で進めている。建設に合わせ、三春ダム周辺にキャンプ施設などを整備し、アウトドア活動の拠点にしたい考えだ。 　指定区域は石畑水生生物観察園として親しまれている区域で、自然観察ができる機能は残したままキャンプ場を整備する。テントをはじめ用具やシャワーなどを備えたユニットキャンプ場１０棟、通常のキャンプサイト５区画、カヤック艇庫１基、浮桟橋１基などを設ける。１１月以降に着工し、来年度中のオープンを目指している。