【韓国ドラマの名作】今をときめく俳優の共演が魅力!
日本における韓流ブームの立役者で韓流エンタメのスペシャリストである田代親世さんが、韓国ドラマの魅力をさまざまな角度からご紹介!今回は、豪華俳優陣の共演が魅力的な、目をも楽しませてくれるドラマ作品を厳選“。 【韓国ドラマの名作】豪華スターの共演が魅力なドラマ勢ぞろい
8人の皇子は今をときめく俳優ばかり 『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~ 』
このドラマは、現代にいた女性がひょんなはずみで高麗時代にタイムスリップして、王位争いを繰り広げる8人の皇子たちと関わっていくことになるファンタジーロマンス時代劇です。 ヒロインは初めは義理の兄の第8皇子に惹かれてゆくのですが、のちに歴史上「血の君主」と呼ばれる光宗が第4皇子のことだとわかり、恐れを抱きながらも愛してしまう──という波乱の展開になっていきます。 美男大国韓国だけあって皇子たちがみんな麗しい花美男なのがたまりません。権力への欲望を隠さない狡猾な第3皇子を演じるホン・ジョンヒョン。お茶目でかわいい第10皇子のEXOのベクヒョン。芸事を愛する風雅な13皇子のナム・ジュヒョク。武骨だけど温かい情のある頼もしき弟的キャラクターの14皇子を演じたジス。そんな若手のイケメン花盛りの中にあって、やはり主人公、第4皇子を演じるイ・ジュンギと、恋でも政治でもライバルとなる第8皇子を演じるカン・ハヌルが光っています。
中でもイ・ジュンギは孤高な感じがハンパありません。顔に傷があるがゆえに疎まれ、親の愛も受けられず、狼王子と呼ばれてしまうほどとげとげしく生きていた男。クールを装いながらも心は激しく傷ついていて、この悲壮感、孤独感、切実感がすごく良くて乙女心をかっさらいます。 カン・ハヌル演じる第8皇子のほうは柔らかく紳士的な優しい男としてヒロインと愛を交わしていくのですが、穏やかな顔の内には研いだ爪を隠しているような部分もあって、そこがまた魅力です。 ミーハー的に、皇子たちの麗しさにキュンキュンしながらも、兄弟間で繰り広げられる血みどろの権力争いがもの悲しく胸に迫ります。 現代育ちのヒロインが熾烈な王座争いを目の当たりにして神経をすり減らし、それでも愛する男に寄り添おうとするのですが、男の想い方と女の想い方がすれ違ってしまう哀しさや、歴史を知っていたがゆえに起きてしまう悲劇など、全体にもののあわれを感じさせる余韻の残るドラマになっています。 ■U-NEXT配信中 TEXT BY CHIKAYO TASHIRO 田代親世 韓流ナビゲーター 韓流解説、韓流イベント司会の第一人者。公式サイト「田代親世の韓国エンタメナビゲート」やYoutube「ちかちゃんねる☆韓流本舗」「韓ドラ・マスター親世と尚子の感想語り」などで韓流情報を発信しているほか、会員制のコミュニティ【韓流ライフナビ】を主宰。ツアーやイベントを企画・開催している。