山﨑賢人と栁俊太郎、俳優として今後目指す場所は? 初共演から10年の“変化”を語り合う
山﨑賢人と栁俊太郎が“俳優として今後目指す場所”
ーー共演シーンも多かったですが、お互いのお芝居はいかがでしたか? 山﨑:浩平/洋平はとにかく気持ち悪かったのと、杉元を演じているときはめちゃくちゃムカつきましたね(笑)。でも、栁くんはトリッキーな役を演じるのがめちゃくうまい。そういう役を地に足をつけたキャラクターとして、自分のものにできるのが本当にすごいなと思いました。 栁:杉元は、がむしゃらに戦う戦闘シーンなんかももちろんすごいなと思うんですけど、僕はアシリパとの絡みが大好きで。原作でも描かれていますけど、そのギャップがすごいじゃないですか。ご飯を食べているときとかに急に少年になる感じ。ああいうところは、賢人のピュアなところとすごくリンクしていて、杉元にぴったりだなと思いました。あとはやっぱり「不死身の杉元だ」の一言に尽きますね。賢人だからこその説得力があったと思います。 ーー杉元と浩平のバトルシーンは、終盤の大きな見どころにもなっています。 栁:アクション部の人も含めて事前に話し合いもかなりしましたし、とにかく練習をたくさんしました。やっぱりお互いにタイミングを合わせるのが一番大事だったので。 山﨑:ギリギリを狙うのが本当に大変でしたね。 栁:しかも足場がめちゃくちゃ狭かったもんね。 山﨑:そうそうそう。 栁:すごい狭いスペースで、大きなアクションをしなきゃいけなかったんです。 山﨑:限られたスペースで行うアクションが大変でもあり、面白くもあったというか。原作にはないオリジナルシーンなので、アクション部のアイデアがたくさん詰まっていますし、自分たちもどっちが落ちるかを考えながら動いていて。 栁:そうそう。あのシーンはそういう細かいこだわりがすごい多いので、注目してほしいですね。 ーーお二人はさまざまな作品で共演されていますが、初共演は2014年に放送された『弱くても勝てます』で、約10年前になるんですね。 山﨑:もうそんなに経つんですね。 ーー当時から仲が良かったんですか? 栁:撮影中はよく遊んでましたね。でもそこから賢人が忙しくなって次々と新しい作品が入ってきて……。 山﨑:その次に共演したのが『ジョジョ』か。 栁:『ジョジョ』で会ったのが結構久々だった気がする。スペインでも飲んだよね。 山﨑:『今際の国のアリス』は同じシーンがなかったけど、地方のホテルで飲んだしね。 栁:そうだ。『今際の国のアリス』が終わってから結構飲む頻度が増えたね。そういう意味では、『弱くても勝てます』の頃から遊び方は変わりましたね。他はあんまり変わってないですけど(笑)。 ーー良い関係性が伝わってきました。では最後に、お二人が“俳優として今後目指す場所”について教えてください。 山﨑:自分でも見えない感じを楽しみたいです。でも、アクションをはじめ、10代、20代で経験値として得てきたものは自分の武器だと思うので、そこは強みにしながら、全く別のジャンルにも挑戦して、常に自分自身が楽しめる状態でいたいと思います。とにかくいろんなことをやりたいです。 栁:この仕事って、常にモチベーションを高く持っていないと、長く続けるのは難しいと思うんです。そのモチベーション絶やさないためには、ずっと芝居を好きでいないといけない。中途半端にやっていたら、どんどん“仕事”として考えてしまうようになるので、真摯に向き合いながらも、楽しむことを大事に、いろんなことに挑戦していけたらなと思います。 ※アシリパの「リ」は小文字が正式表記。
宮川翔