「どんな順位でもプロに絶対行きたい」圧倒的身体能力を誇る“宮崎のナイキ”こと中村奈一輝(宮崎商)の夢【ドラフト候補インタビュー】
どんな順位でもプロに行きたい
――プロの世界を意識し始めたのはどれくらいですか? 中村 2年生の後半ぐらいからですかね。小さい頃からの夢で実現したいという気持ちがあったので、ここまで来たら『プロ野球選手になりたい』と思ってずっと練習していました。 ――ホームランも3年生になってからかなり増えたと聞きましたが、 3年春の時点で何本でしたか? 中村 春の時点では 10本行かないぐらいで、たまたま入ったみたいなホームランばかりでした。最終的な本数は15本でした。 ――50m 走 はどれぐらいですか? 中村 6.0秒です。 ――盗塁に自信はありますか? 中村 盗塁の自信はあまりないです。人より研究する力がなくて、ピッチャーの癖を見抜くことができなくて、良いスタートが切れずに刺されることがありました。サインが出ているのにスタートが遅れてアウトになったことも多くあったので、やっぱり自信はないです。 ――甲子園では足もつった影響もあり、なかなか本来のプレーができなかったと思いますが、宮崎大会は自信を持ってプレーができたんじゃないですか? 中村 宮崎大会は守備の中で一歩目を切るというところを課題にしてずっとやってきて、そこに関しては自分の中で達成できたと思います。バッティングに関しては自分のスイングをするということを、先生方の指導を受けてやったんですけど、実際、打席に立ってみると振れない場面もあって100%じゃなかったので、そこは今後の課題です。 ――打撃は技術的な部分でどんな課題を持ってやってきましたか? 中村 1年生の頃からステップが左足を踏み出した時にサードの方に行ってしまい、アウトステップになって体が開いてしまう癖がありました。ストライクなのに自分の中でボールに見えて見逃すことがあったので、そこを練習していたんですけど、なかなか癖が治らなくて……。動画を撮って確認しながら練習をして、最後の夏の大会と甲子園では少し改善されたのかなと思います。 ――守備では3年間通してどんな課題を持って取り組んできましたか? 中村 課題として雑なプレーというのがずっとあって、打球が来た時にそこまでの入り方などが適当になってしまい、結局バウンドが合わなくなってグローブだけで行って弾いたり、後ろに反らしてしまったりする場面が2年生までありました。 送球の面でも、上に投げてしまうと身長のこともあり限界があるので、とにかく下に強い球を投げればファーストがカバーしてくれるということを橋口先生に教えていただいて、キャッチボールから低い送球というところを意識してやってきました。 ――プロ志望届を提出しましたが、指名順位に関わらずプロに行きたい気持ちですか? 中村 はい。 ――ドラフトに向けてどんな思いで過ごしていますか? 中村 プロ志望届を出したからには、練習は絶対続けないといけないですし、それ以上に背負うものというのはあると思います。今は後輩と一緒に全体に練習に入って、それが終わっても自分の中でバットを振ったり、家でも練習したりしています。緊張しながら練習はしています。 ――最終的にどんなプレイヤーになりたいか教えてください。 中村 やっぱりまだ人よりも体が細いので、基礎から始めて、肩に少し自信があったり、足に自信があったり、そういった長所を活かしていきたいです。1軍で少しでも活躍できるようなプレイヤーになれたらいいのかなと思います。