全米女子OPでワンツー! 笹生優花と渋野日向子の共通点【右倒れしないダウンスイング】真似るには?
顔を傾けず、鼻筋真っすぐを意識してスイングする
しかし、今大会はダウンスイングで軸を真っすぐに保ち、左の低い位置にフォローを出してドローを打っていました。体の軸が安定すれば、クラブのポジションやフェース向きが安定し、気持ちよく振り切ることができます。その結果、どんどん振れるようになり、以前の弾道の高さと飛距離を取り戻したのだと思います。 一般ゴルファーの皆さんも、軸を真っすぐに保つ意識を持つとスイングが安定します。例えば、腰のベルトを水平に回すイメージでダウンスイングをしてみるといいでしょう。また、顔を傾けると軸が傾きやすくなるので、鼻筋を真っすぐに維持して振るのも効果的です。ぜひ試してみてください。
笹生 優花(さそう・ゆうか)
2001年生まれ、フィリピン出身。アマ時代は、「アジア大会」の女子個人戦で金メダル(16年)、「オーガスタ女子アマ」3位(19年)など活躍。19年にJLPGAのプロテストに合格し、20年にツアー初勝利。21年は「全米女子オープン」で畑岡奈紗とのプレーオフを制し、メジャー初制覇。フィリピンと日本の国籍を持っていたが、同年の東京五輪にフィリピン代表として出場した後、日本国籍を選択。今季の「全米女子オープン」で日本勢初のメジャー複数回優勝を成し遂げた。日本2勝、米国2勝。
渋野 日向子(しぶの・ひなこ)
1998年生まれ、岡山県出身。2019年の「AIG全英女子オープン」でメジャー初制覇。同年は国内ツアーでも4勝をマークし、賞金ランキング2位の成績を残した。2020-21シーズンは、「スタンレーレディスゴルフトーナメント」と「樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント」で勝利。22年から米ツアーを主戦場に戦っている。今季の「全米女子オープン」で単独2位フィニッシュ国内ツアー通算6勝。サントリー所属。
小澤裕介