大泉洋 日本外国特派員協会で大泉節さく裂!! 娘にかっこいい役見せるつもりがまさかの事態に…
俳優の大泉洋(51)が7日、東京・日本外国特派員協会で主演映画「室町無頼」(監督入江悠)の試写会と会見を行った。入江監督が8年をかけて映画化にこぎ着けた今作。原作は垣根涼介氏の同名小説で、応仁の乱の前の京都を舞台に徳政一揆を起こした牢人蓮田兵衛を主人公として描く。 【写真】会見に臨む大泉洋 2016年に企画が始動したものの、コロナ禍や主要キャストの大泉と堤真一(60)らのスケジュールが合わないことから、完成までに約8年の歳月を費やした。入江監督は「とにかく人が多く出てくる作品。ハリウッドなら作れるが、日本の大作として、それを克服するかというのが一つの課題だった。もう一つがクライマックスにある京都の市街戦。室町時代の京都の街を作れるところを日本中探し回った。そしたら意外と年月がたっていた」と上映までの経緯を説明した。8年という年月に大泉は「8年経つと自分がこんなにも老いることに驚いた。これはもっと早くやらないといけない映画だったんだなと思いました。撮影中、激しい立ち回りで肩や腰が痛いとなった。8年前だったら、もっと楽に撮影できたなと思うわけです」とにこやかに後悔を口にした。 大泉は最近NHKの「ファミリーヒストリー」で先祖が仙台藩士だったことが判明。「てっきり先祖代々芸人さんかと思っていた。武士をやるべくして、生まれながらにこの役をやる運命にあったんだなと思いました。先祖も喜んでくれていると思います」と笑顔で述べ、会場に集まった聴衆を沸かせた。役作りでは三船敏郎さんを参考にしたといい「常に心の中に日本のスーパースター・トシロウミフネを秘めて、立ち回りのシーンに行く前には必ず三船さんの椿三十郎の名せりふ“斬られりゃ痛いぞ”をまねしてから挑んでました。気持ちは三船敏郎でいました」と大泉らしく、撮影を振り返った。 コメディー作品の出演も多い大泉にとっては珍しいヒロイックな役柄となる。「私もたまにはかっこいい役をやってみたいと思った。娘にかっこいいところを見せたいと思ってこの役を演じることに決めた」と告白。ただ、松本若菜(40)と一緒にふとんで寝るシーンがあり、そのもくろみは頓挫したという。「娘は絶対こんなシーンは見られないと言われてしまいました。結局娘に見せることができない映画になってしまいました」と明かし、笑いを誘った。