U-18日本代表、U-18韓国代表とスコアレスドロー

　8月22日、2024 SBSカップ国際ユースサッカーが開幕し、静岡県の草薙陸上競技場で行われた第2試合でU-18日本代表がU-18韓国代表と対戦。豪雨の影響でスリッピーかつ泥濘んだピッチに適応する力が求められるなか、U-18日本代表は最後まで懸命に戦ったものの、スコアレスで終えた。 【フォトギャラリー】U-18日本代表vsU-18韓国代表 　雷雨の影響で第1試合の静岡ユース対U-18アルゼンチン代表のゲームが2時間中断した影響で、当初のキックオフ時間から1時間半遅れでのスタートとなった日韓戦。試合時間も第1試合と同じく40分ハーフから30分ハーフに変更されて実施された一戦は視界不良になるほどの雨が打ちつけるなか、日本は序盤から韓国に主導権を握られる展開となった。 　いつ中断になるか分からないなか、日本は前線からプレッシャーを掛けられない。中盤で構えるような守備となり、パスの出所を封じられずにサイドから崩されるシーンが目立った。それでも日本はキャプテンマークを巻いたCB土屋櫂大（川崎フロンターレU-18/3年）を中心に粘り強く守り、得点は許さない。なんとか凌いでいくと、攻撃陣は徐々に高い位置までボールを運べる場面が増加。25分にはFW神代慶人（ロアッソ熊本）がニアサイドでヘディングシュートを放つなど、盛り返して前半を終えた。 　迎えた後半も悪天候の中で戦うことを余儀なくされたが、日本は積極的にゴールを狙っていく。38分には左サイドハーフのMF嶋本悠大（大津/3年）がミドルシュートを打つと、以降もフィジカル能力に長けた韓国の攻撃をうまく凌ぎながら先制点を目指す。47分にはFW安野匠（帝京長岡/3年）とDF池間叶（名古屋グランパスU-18）を投入し、3-4-2-1に変更。左サイドハーフの嶋本をボランチに落とし、攻撃的な布陣で攻勢を強めた。 　しかし、決定機を作り出すことはできず、0-0で試合は終了。大事な初戦で勝点1をゲットした日本は想定外のアクシデントにもうまく対応した一方で、初代表の面々が活躍した点も収穫となった。「初代表と言いつつも、我々はチェックをしていますし、十分にできる」と船越優蔵監督が試合後に話した通り、初めて日の丸を背負った嶋本らが可能性を示したのは好材料。MF大谷湊斗（昌平/3年）やMF南創太（日章学園/3年）も攻撃面で持ち味を発揮できない場面もあったが、球際の攻防で身体を張ったプレーを披露している。彼らの活躍は23日の静岡ユース戦に向けて、ポジティブな材料となったのは間違いない。第2戦も新たな可能性を見せる選手の台頭に注目だ。 （文・写真＝松尾祐希）