ハマス幹部の暗殺宣言 イスラエルの治安機関
【エルサレム共同】イスラエル国内治安機関シャバクのバー長官は3日に放映されたイスラエルのテレビ番組で、イスラム組織ハマス幹部を暗殺すると宣言した。カタールを拠点とするハマス指導者ハニヤ氏らが念頭にあるとみられる。治安上の脅威を理由に国際法を無視した暗殺を正当化する姿勢には、国際社会の批判が高まりそうだ。 イスラエル公共放送KANがバー氏の音声を報道。「これはわれわれのミュンヘンだ。(パレスチナ自治区)ガザであれ、レバノンであれ、トルコであれ、カタールであれ、われわれはそこに行く。数年かかるだろう」と語った。 1972年のミュンヘン五輪で、パレスチナのゲリラ「黒い9月」はイスラエル選手団の宿舎を襲撃し最終的に11人を殺害。イスラエルは「神の怒り作戦」と名付け、対外特務機関モサドを中心に暗殺チームを結成、フランスやイタリア、レバノンで黒い9月幹部らを次々に暗殺、79年に首謀者とされるアリ・ハッサン・サラメを殺害し、作戦は終了したという。