漫才は「ベタな設定」でもウケる、新人お笑いライブで明らかに おもしろさの分かれ道は「融合性」
■ 笑い飯・哲夫に「ベタなネタ設定」について取材
NSC大阪校で講師も担当している審査員の笑い飯・哲夫にその点について取材したところ、「授業のときにトルコアイスのネタを見たことがあって」と振りかえりながら、「トルコアイスの一番おもしろいところを引き出す設定が考えられていた。それがベタという言葉に通じるものがあったんです。その設定が、お客さんにも伝わりやすかったんじゃないか」と、アマルフィんの勝因を分析してくれた。 アマルフィんにも話を訊くと、「哲夫さんからは『ベタな部分は必ずウケるから入れた方がいい』とアドバイスをいただいたんですが、(講師の)あいはらさんからは、しっかり作り込むことも学んで。久馬さんからは、さらに『この部分がウケる』『この部分はもうちょっとこうした方がいい』と具体的にご指導いただきました」と、導入はベタにしながら、その後の展開でどれだけ物語へと引き込んでいけるかに力を入れたという。 コントだけではなく、漫才にも力を入れたいと語ったアマルフィん。目標とする芸人は、浩嗣が「ブラックマヨネーズ」、うえむらが「サンドウィッチマン」、ハスキが「アルコ&ピース」の名前を挙げた。また今回の優勝特典として、テレビ番組への出演、「なんばグランド花月」「祇園花月」「よしもと漫才劇場」で開かれるイベントへの出演などが予定されている。そこでアマルフィんがどんなネタを作って見せてくれるのか、これからの活躍が楽しみだ。