日経平均終値414円高 ジェットコースター相場 日銀内田副総裁発言で
7日の東京株式市場は大荒れの展開となりました。日経平均株価は取引開始直後に大きく下落し、下落幅は900円を超える場面がありましたが、日銀の内田真一副総裁の講演をきっかけに急上昇し、上げ幅は一時1100円を超えました。終値は前日に比べて414円高い3万5089円でした。 取引開始直後は、前日に日経平均株価が過去最大の上げ幅を記録した反動で、自動車や半導体関連株が大きく売られ、下げ幅は一時900円を超え、3万3700円台まで下落しました。その後、下げ幅が縮まっていた中、潮目の変わるきっかけとなったのは、北海道函館市で行われた内田副総裁の講演です。 内田副総裁は講演で「当面、現在の水準で金融緩和をしっかりと続けていく必要がある」などと発言すると、株価は急上昇し、上げ幅は一時1100円を超えました。この発言を受けて、円相場が一時1ドル147円台と円安・ドル高に進んだことも日本株の追い風となりました。 その後、内田副総裁は午後2時半から始まった記者会見で、追加利上げについて「個人的には慎重に考えるべき状態」などと発言しましたが、投資材料が出尽くしたと判断した売りの勢いが強まり、上げ幅は縮小しました。