【何が】鎌倉市長「戦後のどさくさにまぎれて続いてきた施設」発言で人気カフェに誹謗中傷相次ぎ…損害賠償・立ち退き問題で泥沼の“訴訟合戦” 「破産するんじゃないかと思うぐらい苦しい」
食い違う耐震検査結果…市側「明け渡し応じないため訴訟提起」
そもそもこのトラブルの背景には、市がカフェを訴えた立ち退き問題が大きく影を落としている。 ヴィーナスカフェは、1954年に市が管理しているプールのレストハウスとしてオープン。 その後、湘南の歴史とともに歩んできた。 しかし吉澤社長によると、2020年に鎌倉市から「耐震検査で不適切なら立ち退いてもらう」と電話があったという。 それを受け、吉澤社長は翌2021年、自身で専門家による耐震検査を実施した。 その時の結果では、一部補強の必要性はあるものの、地震により倒壊する可能性は低いと書かれている。 ヴィーナスカフェ・吉澤治郎社長: それ(耐震検査報告書)を役所に提出しにいこうということで持っていった。役所の方は「一切見たくもないし、受け取ることはない」と。(その後、役所から)「倒壊のおそれがあるということで出ていけ」と。 一方、鎌倉市も2021年に耐震検査を実施したところ、建物の一部が耐震基準を下回っていることが判明した。 この結果を受け、2023年1月から管理許可を出していないという。 鎌倉市の担当者は、「大規模地震で倒壊する危険性があり、人的被害の発生が懸念されるものでした。明け渡しに応じないため、訴訟を提起しました」としている。 10月と12月2日に横浜地裁で裁判が開かれたが、主張は真っ向から対立し、今も東京と横浜を舞台に2つの法廷闘争が続いている。 こうした事態に、カフェを訪れたお客さんは「なくならない方がいいなって…」、「理由が分からないですけど、(立ち退きとなれば)残念」と話した。 一方、ヴィーナスカフェ・吉澤社長は、「鎌倉でずっと商売させていただいてて、泣き寝入りするのが嫌なので、何が何でも正義を貫きたい」と話している。 泥沼化する有名カフェと市の訴訟合戦。 市は跡地の利用について、「現段階で具体的な計画はない」としている。 (「イット!」12月27日放送より)
イット!