安倍晋三の命日にぶち上げようとした「岸田総理の逆転大作戦」がまさかの失敗…!可愛がってきた若手たちからもついに見放されて…
衆院補選に続き、地方選も連敗。岸田首相は解散を断念し、内閣改造に着手しようとしている。いまの状況はまさに、'21年の菅政権の末期と酷似している。今度は菅が、総理を引きずり降ろす番だ。 【当落予測】「次の総選挙」で落選する裏ガネ議員の全実名はこちら…!
儚く潰えた岸田総理の夢
7月8日は岸田文雄総理にとって、「運命の一日」となるかもしれなかった。この日は故・安倍晋三総理の三周忌。岸田はこのメモリアルデーに向けて、着々と「ある準備」を進めていた。 憲法改正である。 「総理はこの数週間、周囲に『国会を2ヵ月延長して、憲法改正をやり遂げたい』とうわごとのように言っていました」(官邸関係者) 憲法改正は自民党立党以来の悲願。特に安倍は生前、憲法改正に並々ならぬ情熱を注いでいたが、歴代最長となった安倍政権でも、その悲願はついぞなし得なかった。 そこで岸田は国会を延長したうえで、安倍の命日に「その思いを引き継ぐ」と高らかに宣言し、憲法改正へ突き進もうとしていたのだ。「安倍の遺志を継ぐ後継者」をアピールすることができれば、党内、ひいては国民の支持を集めることができるという狙いだった。 「憲法改正を掲げている首相を引きずり下ろすことはできません。また憲法改正までいかずとも、改憲案を国会に提出できれば、これは憲政史上初の偉業になる。総裁再選の道も拓けると総理は信じていました」(同前) 地方選では連敗中。支持率が下がり続けるなか、岸田が最後に打てる手が改憲だったのだ。 しかし、そんな夢も儚く潰えた。 「総理は6月10日に参院決算委員会で、『党として最大限努力していく方針はまったく変わりはない』と改憲への意欲を強調しました。ところがそのわずか2日後に毎日新聞が〈自民改憲案今国会見送り〉という見出しを一面で打った。何者かが『岸田潰し』のためにリークしたのでしょう」(同)
若手が「退陣してください」と言おうとすると…
やはりこの人に先はない―そう見切ったのか、身内の岸田派の面々も、岸田から離れ始めたという。自民党のある閣僚経験者が証言する。 「6日の夜、宏池会(岸田派)の若手数名が総理公邸に向かい、『退陣してください』と直訴しようとしたというんだ。ところが、岸田さんが自分の実績を興奮気味にまくし立てるものだから、それを言い出せずに帰ってきた。宏池会の中ですら、そういう雰囲気なんだよ」 若手の離反だけではない。「岸田おろし」の包囲網は水面下で一気に加速している。 〈今国会の解散見送り〉 6月4日の朝日新聞朝刊にこんな見出しが躍った。支持率低迷を受けて、岸田が解散を断念したというのだ。 「総理はこの報道を見て怒り心頭だったそうです。解散をチラつかせて党内の引き締めを図ってきた総理が、自ら『解散を見送る』などと漏らすはずがない。 実はこの報道は公明党の幹部が朝日の記者に書かせたという話です。公明党としてはいま解散されると、自民党と一緒に大敗してしまうので困る。そこで解散の見送りを既成事実化しようとしたのです」(自民党関係者) 公明党が反対しているなら岸田も解散などできまい。そう判断した自民党有力者たちの興味と関心は、9月の総裁選に集中している。 後編記事『岸田総理への恨みが大爆発…! 菅前総理が岸田を潰すために選んだ「次の総理候補の名前」』ヘ続く。 「週刊現代」2024年6月22日号より
週刊現代(講談社)