石や木の根など、地中障害物が予想以上に深い場所にも 山陰道・北条-大栄東伯IC 開通は2027年度以降に遅れ
国土交通省倉吉河川国道事務所が11日、2026年度開通を目指す山陰道・北条道路のうち北条インターチェンジ(IC、鳥取県北栄町弓原)-大栄東伯IC(同県琴浦町槻下)間約7・6キロの開通時期が27年度以降になると発表した。石や木の根など地中障害物が予想以上に深い場所にもあり、対策に時間がかかると判断した。新たな開通時期は未定。 【地図】2026年度開通を目指していた山陰道・北条道路
北条道路は、はわいIC(同県湯梨浜町はわい長瀬)-大栄東伯IC間13・5キロ。はわいIC-北条IC間約5・9キロは当初予定通り26年度開通と見込む。 一帯は砂丘地のため液状化対策で地中にくいを打つ工事を盛り込んでいた。工事が進むにつれ、大栄IC(同県北栄町由良宿)の東側の区間で、砂層の下に粘土や腐植土の軟弱層があることが分かり、地中の障害物も見つかり、追加の調査や工事が生じていた。 地中障害物は地下5メートル程度までとみていたが、8メートル程度でも出て、がれきやゴムくずも見つかり、調査や撤去が長引く見通しとなった。軟弱層対策は順調だという。 開通時期見直しを受け、県の平井伸治知事は「残念だ。一日も早い全線供用を強く求める」とのコメントを出した。