<俳優生活40年>妹尾和夫 個性的な後輩たちとの出会い
学生結婚も離婚、卒業後に大阪へ
同時に学校の試験がある時も、演劇活動にのめりこんでいった。気がつけば大学5年生になっていた。学費は4年生までは両親に払ってもらい、5年生からは自分で食品会社のアルバイトをしながら払ったという。 先述の後輩の活躍とともに、演劇活動のほうも「部室の創始者」として、ほぼOB的な立場で部の活動を見守っていた。 食品会社のアルバイトでは、数多くの人気歌手などを輩出したバレエ団のダンサーの女性と恋仲となり、23歳で学生結婚。大阪梅田の大型ホテルで結婚式を行った。 まさに人生最高潮の大学生活だったが、幸せは長く続かなかった。25歳で様々な理由から離婚するに至った。後に大学は6年で卒業。両親からは「好きなことやったらいいから、大阪へ戻っておいで」と言われ、6年間の東京生活にピリオドを打った。 ■妹尾和夫(せのお・かずお)1951年11月17日大阪市大正区生まれ。20代半ばから大阪を拠点にドラマ「部長刑事」「必殺シリーズ」「暴れん坊将軍」に悪役で多数出演。現在、テレビ「せのぶら本舗」、ラジオ「とことん全力投球!!妹尾和夫です」(いずれもABC朝日放送)で活躍中。12月16、17両日に自らが主宰する劇団パロディフライの本公演「コペルニクスさん家はおとなりです。」(梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ)に向け、全力で稽古、指導に取り組む。