下田市長選告示 現新3氏が第一声 防災や中心街対策争点
任期満了に伴う下田市長選は16日、告示された。いずれも無所属で、再選を目指す現職松木正一郎氏(63)、新人で元副知事の土屋優行氏(69)、新人で元市議の長友くに氏(77)の3氏が立候補を届け出た。松木氏の市政運営の評価や防災、中心市街地活性化などを主な争点に三つどもえの選挙戦に入った。 投票は23日午前7時から午後8時まで市内21カ所で行われ、同9時から下田小体育館で即日開票される。期日前投票は17日から22日まで市役所東本郷庁舎で行われる。市選管によると、15日現在の選挙人名簿登録者数は1万7324人(男8349人、女8975人)。 ■松木氏第一声「にぎわい取り戻す」 松木正一郎候補は下田市二丁目の事務所前で出陣式に臨んだ。「観光振興とコロナ対策を両立できた」と1期目の4年間を振り返り、長年の懸案だった市庁舎の移転問題に決着をつけたと強調。「安全の基盤を確立し、街中へにぎわいを取り戻す」と述べ、主要施策「グローカルシティー」事業の継続など教育文化振興にも意欲を示した。 松木 正一郎(まつき・しょういちろう) 63 無現(1) ▽市長▽元県賀茂地域局副局長兼賀茂危機管理監。早稲田大卒。六丁目 ■土屋氏第一声「人口減対策に力」 土屋優行候補は下田市東本郷の事務所近くで出陣式に臨んだ。「かつては活気のあった下田市が消滅可能性自治体になっている。お年寄りや子どもにも冷たいまちだ」と指摘し、人口減少対策の重要性を訴えた。「大好きな下田をどうにか残したい。みんなが元気になって、このまちを好きになれるようにしたい」と決意を述べた。 土屋 優行(つちや・まさゆき) 69 無新 ▽ふじのくに未来財団代表理事▽元副知事。東北大卒。須崎 ■長友氏第一声「第三の選択肢に」> 長友くに候補は下田市東本郷で第一声を上げた。同市など賀茂4市町で計画する広域ごみ処理事業について反対の姿勢を示し、「他候補2人は推進。自分が第三の選択肢になり政策を訴え、方向を変えたい」と力を込めた。「下田の歴史、自然、文化豊かな場所を守り、さらに発展させていくために全力を尽くす」と強調した。 長友 くに(ながとも・くに) 77 無新 ▽無職▽元市議。東京大卒。柿崎
静岡新聞社