【MLB】ドジャースの新人右腕ライアンがトミー・ジョン手術へ 復帰までに12~18ヶ月 来季も絶望か
日本時間8月14日、ドジャースは新人右腕リバー・ライアンがトミー・ジョン手術を受ける予定であることを発表した。現在25歳のライアンは米公式サイト「MLB.com」が公開しているプロスペクト・ランキングでドジャースの3位、メジャー全体の99位にランクインしている有望株。7月下旬にメジャーデビューし、4度の先発登板で防御率1点台と期待以上の活躍を見せていたが、日本時間8月11日のパイレーツ戦で右前腕の張りを訴え、5回途中で降板していた。トミー・ジョン手術からの復帰には通常、12~18ヶ月が必要であり、来季全休の可能性もある。 ライアンは2021年ドラフト11巡目(全体340位)指名でパドレスに入団。翌年3月にマット・ベイティとのトレードでドジャースへ移籍してきた。兄は昨季マリナーズでメジャーデビューし、現在はパイレーツに所属している救援右腕ライダー・ライアンである。 今季はマイナーのルーキー級、A級、AAA級の3階級合計で8試合に先発して24回1/3を投げ、防御率2.22を記録。故障者続出のチーム状況もあり、後半戦に入ってメジャー昇格を果たした。メジャー2登板目の日本時間7月29日のアストロズ戦で初勝利を挙げるなど、ここまで4試合に先発して20回1/3を投げ、1勝0敗、防御率1.33、18奪三振の好成績をマーク。先発ローテーションの一角を担っていただけに、デーブ・ロバーツ監督も「残念だよ」と落胆を隠さなかった。 ライアンによると、前腕の違和感を覚えたのは日本時間8月11日のパイレーツ戦の3回表の投球中だったという。違和感を抱えながらも投球を継続したが、5回表にコーチ陣がライアンの異変に気付き、交代させることを決断した。 今季のドジャースは11人の先発投手が故障者リスト入り。ライアンの離脱でローテーションの再編を強いられるが、幸いにもウォーカー・ビューラーの戦列復帰とタイミングが重なったため、大きな穴にはならないだろう。今後はタイラー・グラスナウ、クレイトン・カーショウ、ジャック・フラハティ、ギャビン・ストーン、ビューラーの5人がローテーションを担うことになりそうだ。