ナポリから熱視線も…アタランタのガスペリーニ監督は没落の王者を選ばず残留の意思を表明「絆がある。憲兵のように忠誠を」 | セリエA
【欧州・海外サッカーニュース】アタランタのジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督が、日本時間27日に行われたセリエA最終節アタランタ対トリノ戦終了後、試合を振り返ったほか、自身の去就について語った。 【動画】止まらない好調アタランタ! アタランタ×トリノ|ハイライト
ジャン・ピエロ・ガスペリーニ率いるアタランタは、日本時間27日、セリエA最終節でトリノと対戦。26分のジャンルカ・スカマッカの先制点を皮切りに3得点を挙げ、3-0と快勝した。この結果、延期となっている第29節のフィオレンティーナ戦を残して合計69ポイントを獲得。71ポイントのユヴェントスを追い抜いて3位に浮上する可能性を残している。 アタランタで8年目のシーズンを終えようとしているガスペリーニは、アントニオ・コンテ氏と共に、ナポリの次期監督候補に囁かれてきた。だが今シーズン、自身にとって初タイトルとなるUEFAヨーロッパリーグ(UEL)優勝を果たして来シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(UCL)出場を決め、コッパ・イタリアでも準優勝の成績を収めたチームに残留する意向を示している。アタランタ指揮官がトリノ戦終了後、イタリアメディア『Sky Sport』のインタビューで決意を表明した。 「(ナポリ会長のアウレリオ)デ・ラウレンティスがしばらく前から私を高く評価していたことは事実であり、否定するつもりはない。とてもうれしくもある。おそらく私は、他の指揮官たちと同じように、彼の頭の中にあったのだろう。だが当然ながら、私はアタランタとの絆がある。そして今後もその絆で結ばれている。私はカラビニエリ(憲兵隊)と同じように、“世紀にわたって忠誠を尽くす(カラビニエリのスローガン)”」 ガスペリーニは、『DAZN(ダゾーン)』のインタビューにおいても、「シーズン終了時に、この歩みが終点にたどり着いたかどうかを(クラブと指揮官の)双方で確認するべきであったが、継続する方針になって全員が幸せに感じている」と明かした。 さらにアタランタ指揮官は、最終節を終えて10位となり、14年ぶりに欧州カップ戦の出場権を逃した昨シーズンのセリエA覇者ナポリについてコメントを続け、「ナポリはきっと、素晴らしいチームを作り上げるはずだ。私は強く確信している。すでに、そのための大きな土台もあるからね」と述べた。 またトリノ戦を振り返り、自陣のパフォーマンスを称えた。 「選手たちはもはや自動操縦を身に着けているようなものだ。今日はまたしても並外れたパフォーマンスで証明してくれた。まるで飛んでいるかのようだった。プレーへの意欲、勝利への意欲に加えて、ファンの熱狂ぶりで幸福感に包まれ、後押しを受けている。最高のパフォーマンスだった」
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