TSMCに近い熊本市東部を中心に交差点改良 時差出勤は4600人から1万人規模へ 熊本県と熊本市が調整会議を実施 道路と公共交通の両面で渋滞対策に取り組む
熊本県と熊本市による調整会議が12月26日に行われ、木村熊本県知事と大西熊本市長は交通渋滞対策について話し合った。会議では道路と公共交通の両面で連携し、渋滞解消に取り組んでいくことで合意した。 【画像】交差点改良が行われる熊本市の11カ所
10年以内に主要渋滞個所約80カ所の改善へ
熊本県と熊本市の調整会議には、木村熊本県知事と大西熊本市長のほか、幹部職員が出席。2024年度2回目の開催となった、12月26日は県内の渋滞状況や対策について、道路と公共交通の両面で県と市が連携して取り組んでいくことで合意した。 道路面では、2027年度までに、車の流れを良くするため、交差点の改良や信号の最適化を行うと発表。熊本市の保田窪北交差点や熊本県立大学前の交差点など、都市圏の東部エリアなど11カ所の交差点の改良を行う方針だ。 また、国や熊本県・熊本市で連携し、10年以内に熊本都市圏に226カ所ある主要な渋滞箇所のうち、約80カ所の改善に取り組むと発表した。 大西熊本市長は今回の交差点改良に「TSMCの進出により交通需要の増加が進展している国体道路周辺を短期対策カ所としてピックアップした」と述べた。
時差出勤を4600人から1万人規模へ
また、ピーク時の交通量を分散させるため、9月に熊本県や熊本市などで実施した時差出勤や在宅勤務の効果が報告され、神水交差点や県庁通り入口交差点など、熊本県庁付近の主な交差点では交通量の減少が確認されたということだ。 木村熊本県知事は「オール熊本での定着に向けて、実施企業の宣言や認定制度を考えたい」と、熊本都市圏での取り組みを提案。 熊本県と熊本市は2025年度中に近隣の自治体や企業も含めた時差出勤を実験時の4600人から、1万人規模に拡大する考えで合意した。 (テレビ熊本)
テレビ熊本
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