マルティネス&田中将大をダブル獲得…大補強敢行の巨人に藤川阪神はひるまず戦え 越後屋のトラ漫遊記
さらに先発投手陣の補強として、楽天を自由契約になった田中将大の獲得も決めました。今季15勝をマークした菅野が海外フリーエージェント(FA)で大リーグに挑戦します。その穴を埋める役目として、経験豊富な右腕が加入します。実は楽天との契約更改交渉が舞台裏で行き詰まっていた時期に極秘情報が飛び込んできました。
「マー君があと3勝で達成する日米通算200勝のためにも、野球人生の最後は巨人に移籍することを考えている」-という情報です。これは産経新聞10月25日付夕刊のコラム「鬼筆のスポ魂」で「G移籍かコーチ兼任のち監督か 今季0勝 岐路に立つ楽天・田中将」と書きました。球界内部で流れていた情報は正しかったのです。
■阪神の伝統と歴史
さあ、ここまで書いていて違和感ありありですね。「トラ漫遊記」なのに、オッサン巨人のことばっかり書いているやないか! とお叱りを受けるでしょう。長い、長い前振りになりましたが、大補強で来季はさらに強くなる巨人に対して阪神はどうなのか?
これはもう相手が強ければ強いほど闘志を燃やし、牙をむいてきたのが阪神の伝統、歴史であり、アイデンティティーです。精神的にひるむことなく、全軍の力を結集して巨人を倒せばいいだけのことでしょう。それを阪神ファンは期待して、声をからして応援するはずです。
折しも、来年1月1日付で阪神のオーナーが交代することがこのほど発表されました。当然ながら新旧のオーナーが会見したのですが、言葉は非常に力強かった。
■「常勝軍団を目指す」
まず杉山オーナーはトップ交代の理由について「大別すると3つある」と話し、2年前のオーナー就任時に藤原崇起(たかおき)前オーナーから託された優勝への使命を昨季の18年ぶりのリーグ優勝、38年ぶりの日本一で果たしたとして、「毎年のように優勝できる力がついたと実感できた」と言い切りました。そして「藤川(球児)新監督のもと新しい体制でスタートする」ことがオーナー交代の大きな要因だと…。