辞職・失職は不可避…兵庫県知事 再出馬の可能性は?今後のシナリオを専門家に聞く
八方塞がりともいえる斎藤知事が置かれた状況について、ノンフィクションライターの石戸諭氏は、「斎藤知事はこれまで一貫して自分に責任がないとして辞職要求を突っぱねてきた。それらを踏まえると、議会解散のほうが筋が通る選択だ」と指摘。 また、議会の解散によって実施されることになる県議会議員選挙や知事選で発生するコストについては「県のトップを選ぶのは県民であり、『どうも言ったことと違うことをやっているぞ』『任期まで待てない』となった場合、トップを辞めさせるための手続きは法で定められている。いくら税金がかかるといっても、これは県政を改めるために必要なコストであり、民主主義のコストだ」と述べた。 石戸氏は、辞職・失職で知事が再出馬するなら、そもそもの問題が争点になると指摘する。 「当初、県議会の会派の一部やマスメディアに配られた内部告発文書を、公益通報としての可能性が高いものとして扱わずに怪文書のように扱ってしまった。あげく通報者探しまでやった。『うわさ話を集めたもの』と判断したという説明をしてきたが、その後何度も訂正するチャンスがあったのに最後までしていない。経緯の違法性を指摘する議論は百条委員会でもあった。通報に関わった職員が2人亡くなっている。こうした過去の経緯や発言が問われるべき」 最後に石戸氏は知事選を迎えた際の“斎藤知事の対抗馬”について「自民党にしても維新にしても、斎藤知事に辞職を求めた以上、当然対抗馬を出してくるだろう」と述べた。 (『ABEMAヒルズ』より)