清原和博氏の息子である慶応大の正吾は24日のドラフトで指名されるのか…注目候補の“二世選手”が他にも4人いる
だが、松井氏はドラフト指名の可能性はゼロではないと見ている。 「ドラフトでは実力や将来性にプラスして話題性という部分も重要視される。プロ野球は、ファンに注目されてなんぼという視点。清原の場合、将来性は期待できるのだから、指名する球団が出てきても不思議ではない。もし育成指名でOKならば逆に争奪戦になるのかもしれない。ただ東京6大学の選手に対しては、指名順位でさえ、できるだけ上位でという不文律のようなものがある。早大で現阪神の大竹耕太郎が、本人の希望で育成でソフトバンクに指名された特殊なケースはあるが下位指名となる場合も含めて、事前に指名する側と慶応大側との入念な話し合いが必要になる。お父さんの出身母体で、野手の補強がテーマの西武や、3軍まであり、正木、柳町、広瀬と慶応OBの多いソフトバンク、異色の指名や育成に定評のある日ハムなどが指名の可能性のある球団の候補だろう」 松井氏は可能性のある球団として西武、ソフトバンク、日ハムの3球団をあげた。 父はPL学園で待ったドラフトで希望していた巨人に裏切られ、西武に1位指名されて涙した。清原家にとって運命のドラフトである。 今回のドラフトでは清原ジュニア以外にも二世選手のドラフト候補が多い。しかも、かなり指名される可能性が高いのだ。松井氏が二世選手の中でナンバーワン評価したのが、立正大の外野手、飯山志夢だ。 父の裕志氏は、内野の全ポジションを守れるユーティリティープレーヤーとして日ハムで20年間プレー。2017年限りで現役を引退し、1、2軍の内野守備コーチなどを昨年まで6年間務め、今年からスカウト兼アマスカウトに就いた。 飯山は、立正大で昨春の東都2部リーグで首位打者とベストナインを獲得。今年は、大学日本代表に選出され、国際大会では「1番・センター」で起用されて4割近い打率を残した。足と肩もある。 「左打ちの安打製造機タイプでコンタクト率が高い。足と肩もあり動きがいい。阪神の近本のような1番打者として育つ可能性がある」と松井氏。 野手では、西武で9年間プレー、先発、中継ぎ左腕として通算で36勝、54ホールドをあげた三井浩二氏の長男である浦和学院高の雄心に複数の球団から調査票が届いている。三井は1m80、82kgで通算34本塁打を誇る左の大型スラッガー。1年生から4番を任され、2年の夏には甲子園にも出場した。 「集中力に若干問題があるが、振り回すタイプではなく、バットのヘッドスピードを使って打球を飛ばす。その飛距離は目を見張るものがある。中学時代には、チーム事情で一塁を守っていたそうで、プロのスカウト目線で見ると、その期間が少しもったいなかった」と松井氏。