【異変】関東カラカラ乾燥でキャベツが「小玉化」出荷量例年の3分の1…店頭価格に影響か 日本海側は最強寒波“居座り”で各地に記録的大雪
FNNプライムオンライン
青森・つがる市で16日朝の通勤時間帯に発生したのは、一瞬で視界が利かなくなる「ホワイトアウト」です。 車線は見えず、かろうじて見えるのは道路脇の柵だけという極めて危険な状況となっていました。 列島上空には今、今シーズン最強寒波が居座り続け、各地に記録的な大雪をもたらしています。 信号を待つ人の背丈をはるかに超える雪の山。 16日、積雪が1メートルを超えた北海道・岩見沢市。 平年の約3倍の積雪となる中、交差点を曲がる車は雪に乗り上げるなど凸凹路面に悪戦苦闘。 バス停も雪山にほぼ埋まってしまっていました。 バスロータリーにはバスが止まっていますが、運転手がいません。 大雪により市内の路線で運休が相次ぎました。 バス利用者は「12月にこんなに雪が降るなんて、びっくりしました」「どうしよう、ここまでせっかく来たのに」と話しました。 一方で、空気のカラカラ状態が続いているのが関東。 東京都心の最小湿度は35%と、10日連続で乾燥注意報が出ています。 また、都心では12月初めから16日まで雨が降っておらず、24年ぶりの雨なし記録となりました。 この乾燥や雨不足で今、農作物に影響が及んでいます。 訪ねたのは茨城・古河市の鈴木農園。 鈴木農園・鈴木弘晃さん: キャベツがだいぶ小玉になってきている傾向。 雨が降らず、乾燥が続く影響でキャベツが小玉化しているというのです。 ソフトボール大にとどまるキャベツ。 例年はバレーボールサイズのL玉まで成長しますが、2024年は成長が遅く、小玉傾向だといいます。 鈴木農園・鈴木弘晃さん: 結構、暖かい日が続いて、これだけ大きくならないということは、恐らく雨(不足)。乾燥が原因で大きくなってないのかなと思う。 乾燥、雨不足の影響で小玉キャベツが多く、例年の3分の1程度しか出荷できていないという状況。 出荷量が減れば、スーパーなどの店頭価格にも影響を及ぼしそうです。 ここ鈴木農園では11月、季節外れの暑さで成長が進みすぎてキャベツが巨大化。 それからわずか1カ月で状況は逆となりました。 日本海側の大雪と太平洋側の乾燥は20日ごろまで続く見込みです。 21日には、関東で空気を潤す恵みの雨が降る可能性があります。 今後も引き続き大雪による交通障害、乾燥による火災などに注意が必要です。