自分の価値に自信がない人に共通する「悪いくせ」、ほめられたときは素直に受け止めることが大切
「自分の強みがわからない」「何の才能もない」と悩んでいる人は多いと思いますが、一般社団法人プロティアン・キャリア協会代表理事の有山徹氏によれば、その人の強みや価値は、じつは「誰と働くか」によって変わってくるものだそうです。また有山氏は、自分自身を客観視できず、イマイチ自信が持てない人には共通する「クセ」があるとも指摘します。 自分の強みや価値を客観視できるようになるために治したい「クセ」とはどんなものなのでしょうか。有山氏の著書『なぜ働く? 誰と働く? いつまで働く? 限られた人生で後悔ない仕事をするための20の心得』から、一部を抜粋・編集して紹介します。
■「客観的な価値」は自分では意外と気づかない 「自分の強みがわからない」 「何の才能もない」 そんなふうに悩む人はたくさんいますが、とても普通のことだと思います。 私だって同じです。すごく経営のセンスがあるとか、キャリア相談の圧倒的な才能があるとか、自分ではあまりそう思えるものではありません。でも、自分がやっていることや提供していることには「価値がある」と、信じています。 キャリアを考えるうえでは、突出した才能やセンスを持っていることよりも、あなたが少しずつ蓄積してきた知識やスキルを、「誰と働くか」という関係性の中で、価値化することのほうがよほど大事だと思います。
たとえば、会社に勤めている人だと、こんなことがありませんか? ある営業職の人が外回りから帰ってきて、オフィスで働く事務職の人と話をしています。 「お願いしていたエクセルのリスト、できてます? あ、すごい! 私には絶対できないですよ。ありがとうございます」 「いや、誰だって時間があればできますよ」 「そうかもしれないですけど、それが私にはなかなかできないんですよね」 「確かにね。逆に私は毎日外で知らない人と話すなんて、とてもできないですから」