昭和の名建築「中銀カプセル」がオブジェとモニュメントで復活!GINZA SIXのクリスマス
銀座エリア最大の商業施設「GINZA SIX」ガーデン(屋上庭園)にて11月17日、スケートリンク「Rooftop Star Skating Rink」の営業がスタートした。 【カプセル内画像】坂本龍一から渡辺満里奈まで並ぶレコードラック、70~80年代の機材を集めたオーディオシステムほか 現在「Hallo Again」をテーマに、ホリデーシーズンのプロモーションを展開中の「GINZA SIX」。その一環としてGINZA SIXガーデン内の水盤エリアと芝生エリアに、銀座で “最も星に近いスケートリンク” として、昨年も好評だった「Rooftop Star Skating Rink」が期間限定で登場した。氷の質感に近く滑りやすい樹脂製のエコリンクを採用し、リンクの周囲の樹木にはイルミネーションが施される。
リンクの中央にはかつて銀座にあった「中銀カプセルタワービル」をオマージュしたオブジェを設置。BGMとして70~80年代のシティポップが流れ、過去と現在が交差するような空間を演出している。 今回フィーチャーされる「中銀カプセルタワービル」とは、建築家の黒川紀章(1934~2007)が設計し、1972年に銀座8丁目に完成したメタボリズム(新陳代謝)思想の代表的な建物。幅2.5m×奥行4m×高さ2.5mのカプセルが、2つのタワーの周囲に140個取り付けられ、斬新なデザインとライフスタイル提案で国内外に衝撃を与えた。2022年に老朽化のため解体された「中銀カプセルタワービル」だが、その一部が銀座に戻ってきたのだ。
GINZA SIX1階のエントランスには、実際の「中銀カプセルタワービル」のカプセルにクリエイティブ集団「YAR(ヤール)」が手を加え、“現代のレコード・リスニング・ボックス” をイメージしたアートモニュメントを展示。 事前に行われた内覧会では特別にカプセル内が公開された。もともとステレオチューナーやスピーカー、テープデッキが備わっていたカプセルのデザインを踏襲し、あえて70~80年代の機材を集めて近未来的なオーディオシステムとして再構成。モニターにはカプセル内と屋上庭園で流れるBGMのプレイリストが、オーディオシステムの上にはスケートリンクの外周と同じ色のキーグラフィックが表示される。ディスプレーラックのレコードジャケットはBGMに合わせ、インテリアは80年代のヴィンテージからセレクト。カーペットは当時のカーペットに近い色に、当時のバスルームユニットの天板を天井に吊るすなどこだわりまくっている。