プロ初登板初勝利を逃した巨人・又木に、郷里の先輩でもあるレジェンドOBが送った熱いエールとアドバイスとは…
◆日本生命セ・パ交流戦 西武4×―3巨人(1日・ベルーナドーム) 俺の山梨の後輩、又木のプロ初登板初勝利を、リリーフ陣が消してくれたよ(怒)。 【動画】西舘勇陽&又木鉄平がトークショー 鉄壁のリリーフ陣が崩れた。これまで完璧だったバルドナードですらおかしかった。先頭打者に粘られた末、安打を打たれ、送られて。1点差のプレッシャーがあったんだろうな。外崎に与えたこの試合両軍合わせて13個目の四球がサヨナラの走者になった。落ちる球がほとんどワンバウンドして完全なボールになった。制御のしようがなかったものな。 四球を出し放題。プロ野球の試合じゃ恥ずかしいよ。もちろん、我が後輩、又木の6四球もいただけない。この投手、時々体の力を抜いて投げることがある。コントロールしようとするのか、手先で操作して投げる。四球の原因がこれだ。ゆったりとしたフォームからリリースの瞬間にだけ力を込めるから、打者が差し込まれる。いつもそのことを意識して投げろと言いたいね。 勝てなかったけど、又木は次の先発もあるぞ。キレは相変わらずいいし、ストレートが速くなっている。変化球でストライクも取れる。何よりも素晴らしいのは、自信を持って高めに投げ切れることだ。あの高さの球で空振りを取れるのは、今の球界で又木だけと言ってもいい。セールスポイントをもっと意識しながら調整して、次の先発に備えなさい。(スポーツ報知評論家・堀内 恒夫)
報知新聞社