屋内遊び場を求めて遠出も…「夏は外で遊べない」仙台市に要望書 〈宮城・仙台市〉
仙台放送
仙台市内の屋内の遊び場についてです。7月5日、市内で子育てをする保護者が公設の屋内の遊び場の開設を求めて、市に要望書を提出しました。切実な要望の背景には異常ともいえる“暑さ”があります。 3人の子供を育てる 田澤伊織さん 「子供が遊ぶ場所といえば公園というイメージが強かったですが、今はどうしても酷暑と言われる夏は外では遊べなくて」 仙台市内で子育てを行う保護者たち。7月5日、市に対し、早期に公設の屋内遊戯施設を設置するよう要望書を提出しました。 2人の子供を育てる 伊藤幸さん 「仙台市に室内での遊び場が本当に少ないので、休みの日に遠出をして、屋内遊び場に行くのはすごく大変。気軽に安価で行ける遊び場が欲しい」 焦るのには理由があります。 記者リポート 「午後2時半をまわったところです。仙台市泉区の七北田公園ですが、肌をじりじりと焼くような強い日差しが照りつけています」 猛暑日に迫る暑さとなった5日の県内。仙台でも午後1時半過ぎに32.5℃を観測。梅雨とは思えない今シーズン一番の暑さとなりました。 仙台市内には、現状、無料で遊べる公設の屋内の遊び場はありません。遊び場を求めて片道1時間以上かけて、周辺自治体に“遠征”する人もいるそうです。熱中症が心配…雨が降ったら…お金をかけずに…保護者の悩みはつきません。 保護者 「すべり台も結構熱くなっているので、朝の午前中の早い時間に(遊ぶ)」 こうした中、きょうも、多くの人が訪れていた場所があります。宮城県利府町に今年4月開所した「ぺあくる」。児童センターの中に大型の複合遊具があり、子供たちが思い切り体を動かして遊ぶことができます。室内は空調設備もあり快適。利府町民以外でも、誰でも無料で利用することができ、利用者のおよそ8割は仙台市民だということです。 仙台市から 「屋内で遊べる施設が、仙台市内になくて、雨降ったり、こういう暑い時とかによく使えるので気になって来た」 「仙台に欲しいです」 「子育てが楽しいまち」を掲げる仙台市。本格的な夏を前に保護者たちの思いは届くのでしょうか…?
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