マダニ媒介の日本紅斑熱の患者が過去最多 静岡県が注意呼びかけ
マダニが媒介して感染する日本紅斑熱の患者が静岡県内で過去最多となっていて、県では野外でのマダニ対策を十分行うよう呼び掛けています。 静岡県によりますと、2024年に日本紅斑熱に感染した人は10月8日現在11人に上り、過去最多だった2019年の10人を上回って過去最多となりました。 11人目となったのは賀茂保健所管内の80代の男性で、9月28日に発熱し、医療機関を受診しましたが回復せず、入院。虫に刺された自覚があったことなどから県環境衛生科学研究所で調べたところ、10月4日になって日本紅斑熱の病原体遺伝子が検出され、日本紅斑熱と確定しました。男性は快方に向かっていますが、現在も入院中ということです。 日本紅斑熱はマダニに咬まれることで感染し、高熱や発疹が現れ、重症化した場合は死に至ることもあるということで、県内では2019年以降49人が感染し、3人が亡くなっています。 県では、マダニの活動が盛んな春から秋にかけて特にマダニに咬まれないよう、野山や草むら、畑に入る場合には肌の露出を少なくするなどして注意するよう呼び掛けています。