<小松由佳×武内駿輔>アニメ「GREAT PRETENDER razbliuto」でだまされた! ドロシーのグルーヴ感 ジェイの抜け感
武内さん キャラクターの描き方もいいんですよね。線が細いけど、硬く見えない。シャープさはあるんだけど、表情自体が柔らかくも見える。ドロシーに対して愛着がわきます。
小松さん みんな憎めないんです。キャスティングもすごいんです。リアリティーのあるお芝居をする方もいれば、アニメならではの艶っぽい声でお芝居する方もいます。そこがいい感じにミックスされています。このカップリング(小松さんと武内さん)もそうですよね。私の役割としては、意外性、ライブ感、グルーヴ感が求められていると思っていました。いわゆるアニメならではのお芝居はメインキャストの別の方がやってくれているので、ドロシーはちょっと色が違って、外し感が大事なキャラクターだと思っていました。前作もそうでしたし。
武内さん この前、僕と同世代の宮本侑芽ちゃんと「小松さんはすごい!」と話していたんです。小松さんは、アニメの表現にはあるけど、本来、人間ではあり得ない感情の変化を自然につなげているんですよね。
小松さん ありがとうございます!
武内さん 呼吸感がすごいんです。前のカットで息を吸って終わっていたはずなのに、次のカットでもう一回息を吸った上でしゃべっているみたいなことがアニメではあって、それをいかに自然にやるかが、声優のお芝居のポイントなのですが、それがすごいんです。
小松さん 武内さんや間宮さん(アイ役の間宮康弘さん)は私から見ると、本当に安定していて羨ましいんです。バラエティーに富み、エモーショナルなお芝居をされますし、安心しています。2人ががっちり受け止めてくれているから、ドロシーがフワフワできるんです。
--ドロシーのリズム感は独特にも感じます。
小松さん 外画で、黒人の女の子が首を横に動かしながら早口でしゃべることがありますが、前作の収録で、それをやってほしいというお話があったんです。グルーヴ感が大事でして、独特なちょっと不安定なしゃべり方を表現しています。