台風や突風に備える屋根の災害対策 新たな防災瓦や改修に自治体の補助金も【わたしの防災】
<磐田市建築住宅課 渥美英之課長補佐> 「地域一帯で被害があると、その後の修復工事がやはり、業者さんの数も限られてますので、なかなかすぐに復旧できない。近隣の方への例えばお宅に被害が生じたりとか、第三者被害はもちろんありますし」 磐田市によると屋根の改修にかかる費用は平均で200万円から300万円。市は最大55万円を交付しています。 <名倉ルーフ 名倉孝次社長> 「はい。(ドン)すごいでしょ」 6月、磐田市で開かれた展示会です。いまは瓦自体も防災仕様になっています。 樹脂と繊維、セメントでできています。本来の素焼きの瓦と比べると約半分の重さです。素焼きの瓦の表面に突起があり、瓦同士をしっかり固定できるものもあります。これらは「防災瓦」と呼ばれています。 いざ屋根が落下してしまうと、長期間にわたって安心して暮らすことができなくなります。 屋根が強風に耐えられるか不安な場合は、ふきかえの技能を持つ近くの業者が相談にのってくれます。 屋根瓦の全面改修を対象にした補助金は、磐田市のほか、菊川市、浜松市、藤枝市、牧之原市、袋井市、森町にもあります。(支給条件は市町によって異なる) 旧マッケンジー邸の屋根をふき直している渡邊さんは瓦について「日本の瓦は日本の風土に合っている。夏は涼しく、冬は温かく過ごせる。景観にも寄与する素晴らしい建材。残していきたい」と話していました。 瓦は重いというイメージがありますが、きちんと固定することで、何十年、何百年と家を守ってくれます。補助金も活用しながら、台風や大雨に備えましょう。
静岡放送