小久保裕紀編 プロ2年目、王監督時代に「妥協しない選手」に 打撃・守備・練習でトップクラスの集中力も 試合が終われば普通の人
■「打者・小久保」は試行錯誤
――打撃投手として見た「打者・小久保」は
「大きなフォローがあるバッティングフォームが特徴的。低い球をかち上げてスタンドインさせる。バットの軌道に合う場所を狙って、主に内角低めに多く投げていた。試合がない日は『スローボールを投げて』とリクエストがあった。体のバランスを修正するためにやっていたのかな。落合博満さんが昔、同じような調整法していたと聞いたことがあったけど、試行錯誤しながら打っていたね」 (あすは柳田悠岐編)
■濱涯泰司(はまぎわ・やすじ) 1970年10月3日、鹿児島県出身。鹿児島商工(現樟南高)、九州国際大から1992年ドラフト3位でダイエー(現ソフトバンク)入り。99年限りで現役引退、翌年より打撃投手に転身。今年10月に初の著書「職業.打撃投手」(ワニブックスPLUS新書)が出版された。プロ通算58試合、1勝1敗1セーブ、防御率5.00。