【とっておきメモ】3戦3勝の阪神才木浩人が交流戦に強い理由「ピッチングに集中できるんです」
<とっておきメモ> <日本生命セ・パ交流戦:ソフトバンク1-4阪神>◇16日◇みずほペイペイドーム お父さん、いつもありがとう!阪神才木浩人投手(25)が「父の日」に12球団単独トップ8勝目を挙げた。初回から淡々と無失点投球を継続。先頭打者に出塁を許しても、後続を断ち切った。7回に5番近藤からソロ本塁打を浴びたが、これが5月19日ヤクルト戦以来4試合ぶりの失点。連続無失点イニングを「35回1/3」まで伸ばし、2リーグ分立後では球団4位の記録となった。 ◇ ◇ ◇ 才木は交流戦に強い。普段は投手も打席に立つセ・リーグだが、パ・リーグ本拠地試合では投球のみに集中できる。そのメリットを右腕はひしひしと感じとっている。 「自分のことに集中できるから、ピッチングに集中できるんです。打席でチャンスだと、やっぱり打ってやろうと力んだりするじゃないですか。打てなかった時には『うわ打てんかった…』みたいな。(打撃がない分)やるべきことに、しっかり入れるんです」 打者としてチャンスで回った際には、結果も期待される。だが気持ちが先走り、投球に影響が出ては本末転倒。さまざまなことを考えなければならない中、全集中でピッチングに臨むことができる。 今季は交流戦で3勝を挙げたが、ZOZOマリン、みずほペイペイドームで2勝。もちろん、バットを握れば役割をまっとうすることに変わりはないが、打席に立たない交流戦の敵地は特別でもある。【阪神担当=波部俊之介】