2025年、世界経済が減速…どう迎え撃つ?米国・中国の停滞に巻き込まれる日本!トランプシナリオ、ハリスシナリオで大きく変わるお金の動き
結局は11月の米大統領選挙の結果次第
9月のFOMCでアメリカは2年半振りに利下げを行いました。0.25%との予想もありましたが、0.50%の利下げが行われています。 またアメリカでは11月に大統領選挙が予定されており、共和党・トランプ前大統領と民主党・ハリス副大統領の接戦が続いています。FRBとしてはどちらが大統領となってもいいように、先に大きく利下げを行う形となりました。 2025年の米経済は大統領次第です。ハリス副大統領が当選の場合は、これまでのバイデン政権の経済政策が基本的には踏襲されるため、IMFの予想に近い形で経済が推移すると見込まれます。 一方、トランプ前大統領が大統領に当選の場合は予想困難です。トランプ大統領が大幅な利下げを要求して、米経済成長の再加速に加えてインフレが再燃する可能性もあります。その場合、IMFの経済予想は大きな修正を余儀なくさるでしょう。2025年以降の米経済は、11月の大統領選挙の結果次第と言わざるを得ません。
2025年経済、どう迎え打てばいいのか
9月の利下げを契機とする米経済の成長→米株式市場の上昇、というのが投資家にとってもベストシナリオです。しかし11月の大統領選挙の結果次第で、2025年の米経済、そして世界経済は大きく変わると予想されます。 2024年10月時点では、トランプ大統領誕生の可能性は低くないため、少なくとも2025年の経済状態を決め打ちしての投資行動は厳禁です。 様子見、というのも立派な投資判断です。そして様子見ができるのは、機関投資家にはない個人投資家の持つ優位性でもあります。少なくとも新たな投資判断は、米大統領選挙の結果が出るまで待つのが賢明と言えるのではないでしょうか。 参考:https://www.imf.org/ja/Publications/WEO/Issues/2024/07/16/world-economic-outlook-update-july-2024
石井僚一