2025年、世界経済が減速…どう迎え撃つ？米国・中国の停滞に巻き込まれる日本！トランプシナリオ、ハリスシナリオで大きく変わるお金の動き
IMFの予測ではアメリカと中国の実質GDPが2025年に減速する。当然、その影響は両国との関係が大きい日本にもある。だが、はっきりいって11月の大統領選次第では、世界経済の行方などどうにでもなってしまう。われわれは自分たちの資産を守るべきにどういったアクションを起こすべきなのか。みんかぶプレミアム特集「資産防衛白書」第1回のテーマは「世界経済、これからどうなる」だーー。
IMFは日本経済の2024年の成長率落ち込み
IMFは各国及び世界経済の見通しを定期的に発表しています。直近では2024年7月に発表しており、日本経済は以下の見通しがなされています。 実質GDP（年間変化率） 2023年（実績） 1.9% 2024年（予想） 0.7% 2025年（予想） 1.0% 2024年の経済成長は、2023年に比べ減速予想です。既に2024年も10月で残り2ヵ月と少しですが、年内に大きな自然災害などがなければ、2024年は前期比で若干成長が落ちて着地が見込まれます。 ただし、2025年は前期比で経済成長率は上昇予想です。+0.3%のわずかな上昇幅ではあるものの、2025年は経済成長が低下予想の国もあり、日本経済はまずまずの状態が見込まれています。
2025年の米中経済が減速との予想…日本への影響
日本経済に大きな影響を与えているのは、アメリカと中国の2カ国です。両者のIMFの経済予想は以下となっています。 実質GDP（年間変化率） アメリカ - 中国 2023年（実績） 2.5% - 5.2% 2024年（予想） 2.6% - 5.0% 2025年（予想） 1.9% - 4.5% 両国共に2025年は、経済成長が2024年に比べ減速予想です。不動産価格の下落など景気の悪化が続く中国は、2025年も大幅な経済回復は見られない、と予想されています。 2025年はアメリカが1.9%、中国は4.5%の経済成長が見込まれており、日本の1.0%に比べれば高い経済成率です。しかし2024年に比べ経済成長率が落ちるとの予想は、両国の経済から大きな影響を受ける日本には他人事ではありません。
